くさやにドリアン、臭豆腐…世界一「臭い」食べ物はどれ!? 横浜で開催中の「におい展」に行ってきた

くさやにドリアン…世界一「臭い」食べ物はどれ!? 横浜で開催中の「におい展」に行ってきた
食楽web

 これまで約20万人を動員させた「嗅覚」に特化したユニークな体験型イベント『におい展』をご存知でしょうか。2016年、名古屋での初開催から、東京、大阪、福岡などを巡回し、現在、横浜で開催中です。

『におい展』の展示作品は、ズバリ「嗅ぐ」ためのもの。会場には罰ゲーム以外の何者でもない世界一臭い食べものと言われるニシンの缶詰「シュールストレミング」や、ドリアン、臭豆腐、くさやなど、激臭を放つ現物が展示され、直接嗅ぐことができるようになっています。

 激臭展示物はそれぞれ小部屋に隔離されていて、ドアを開けるのにも勇気がいるほどです。展示物はクリアボックスの中にあり、来場者が鼻を近づけてにおいを嗅ぎ、悶絶する様子を今か今かと待っているようにも見えます。

 これが本当に人が食べるものなのかと疑わしくなるほどですが、さっそく、食べものに関連する代表的な展示を激臭レベルと共にご紹介します。

くさや(激臭レベル2)

 独特なにおいで有名な伊豆諸島の特産品。干物の一種で、島ごと、店ごとににおいや味は異なりますが、一般的には新島産のものが最もにおいが強いとか。強めのウォッシュチーズが好きな人なら、同じ発酵食品であるくさやにも親近感が持てるかも?

臭豆腐(激臭レベル2)

 中国・台湾などで食べられている発酵食品の一種。独特の風味と強烈なにおいで、過去には臭豆腐が放つ異臭が発端で電車が止まったこともあるとか。沖縄のソウルフード「豆腐よう」もなかなかクセのある珍味ですが、同じ豆腐の発酵食品とは思えません。

ドリアン(激臭レベル4)

 臭くて食べられないと言われながらも、においからは想像できない美味で知られるフルーツの王様「ドリアン」。その強烈なにおいから公共施設への持ち込みが禁止され、禁断のフルーツ、悪魔のフルーツなどの恐ろしい異名を数多く持つだけあって、嗅ぐやいなや、仰け反る人、多数。

シュールストレミング(激臭レベル5)

 スウェーデンの「世界一臭い缶詰」と言えば、コレ。発酵した塩漬けニシンの缶詰で、缶の中でも発酵を続けてガスが発生し、開缶時に中の液体が勢いよく噴き出すという恐ろしい代物。そのにおいを嗅ぐ行為は、やはり罰ゲーム級。怖いもの見たさの好奇心とチャレンジ精神のある者、さあ、いざ嗅がん!

そのほかにもさまざまな展示がたくさん

 紹介した激臭展示のほかにも、中近東やインドで栽培され、悪魔の糞の別名を持つ香辛料「アサフェティダ」など、食べものに関連したにおいの展示もあります。

コーヒー豆の香りには臭覚をリセットする効果あり。激臭に疲れたら時々コーヒー豆を嗅いで、次の激臭に挑むべし
コーヒー豆の香りには臭覚をリセットする効果あり。激臭に疲れたら時々コーヒー豆を嗅いで、次の激臭に挑むべし

 会場に展示されているのは強烈なにおいばかりではありません。香水の原料や花の匂いなど、癒される香りもあれば、緊張によるストレスで皮膚から発生した「ストレス臭」、さらに、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などの武将が戦の前に纏った香りなども。

北条氏政が纏った香りは横浜会場限定
北条氏政が纏った香りは横浜会場限定
グッズコーナーには、「におい展」オリジナルTシャツや、においに関連する書籍なども揃います
グッズコーナーには、「におい展」オリジナルTシャツや、においに関連する書籍なども揃います

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 思えば、世の中にはソムリエ、利酒師、ビアテイスターなど、嗅覚を研ぎ澄して表現する職業や資格などもありますが、同じ嗅覚でも『におい展』のそれはまた特殊で遊び心満載。普段なかなか確かめることができないニオイ体験で、嗅覚革命が巻き起こるかもしれません。

●DATA

「におい展」横浜会場

日時:9月14日(土)~2019年12月8日(日)9:00~21:00
   ※金・土・日・祝日・祝前日は22:00閉場
   ※入場は閉場30分前まで
会場:マークイズみなとみらい5F(神奈川県横浜市西区みなとみらい3-5-1)
料金:800円
https://nioiten.jp