国産米粉100%、アレルギー特定原材料7品目不使用の米パン「FAHAN」のこだわりとは?

国産米粉100%、アレルギー特定原材料7品目不使用の米パン「FAHAN」のこだわりとは?
食楽web

 第一屋製パンから、アレルギー特定原材料7品目である卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かにを使わず、国産米粉100%を使った米パンの新ブランド「FAHAN」が誕生しました。2018年6月に、第一弾として「食事パン玄米」が発売されます。

 第一屋製パンの商品本部商品開発部の矢島絵理さんによると、米粉を使ったパンは食物アレルギーがある子供やその家族向け以外にも、グルテンフリー食を求める訪日外国人をターゲットとしたホテルからの要望も多く、それが開発のきっかけになったそうです。

 ブランドコンセプトは「おいしくて誰もが安心できる“米パン”をパン食の日常的な選択肢に」。現状の米粉パンの購買層が小麦アレルギーの子供やその家族で「選択肢がなく、これしか食べられない」という状況から、さらに健康や食に気を配る女性にも拡大し「食べたいから食べる」商品を目指したといいます。

「FAHAN」はFamilyとGOHAN、ふわふわとご飯を組み合わせた造語
「FAHAN」はFamilyとGOHAN、ふわふわとご飯を組み合わせた造語

 原材料には秋田県産玄米ピューレと新潟県産米粉を使用しています。しっとり・もっちりとした食感と香ばしさを実現。すでに市場にある「米粉パン」と名のつくものには実はもっちり感を出すためにグルテンを使っていたり、ぱさつきがあったりする点も解消したそうです。

特定原材料7品目の持ち込み自体を禁止した工場で生産
特定原材料7品目の持ち込み自体を禁止した工場で生産

 食べてみると、食感はもちろん、手でちぎる時ももっちりしていて、なんだか気持ちいい感触。そしてほのかな甘みと塩味もあり、何もつけなくてもおいしい。現在販売されている他社の米粉パンと比較してみても、見た目からして食欲をそそるビジュアルもポイント高いですね。

 販売は通販サイト「fahan.jp」にて2018年6月より発売されます。そのほか、東京都大田区で2店舗を構え、デリバリーもしているセレクトショップ「PENGUIN SHUTTLE」でも販売されます。

価格は18個入り3,240円(税抜き/送料別)。PENGUIN SHUTTLEの店舗では1個から販売されます
価格は18個入り3,240円(税抜き/送料別)。PENGUIN SHUTTLEの店舗では1個から販売されます

 PENGUIN SHUTTLEを運営するアンドサンクス 代表取締役の佐藤秀丸さんは、自店舗で、小麦の菓子パンを手にした子供に、親が「それを食べたら死んじゃうからだめだよー」と言う様子を見たことがあったそうです。
「その家族にとっては普通のことなのかもしれないけれど、ショックでした。アレルギーのある方の声って顕在化しにくいのではないでしょうか。お客さんの声をダイレクトに拾ってそれをメーカーに伝えることで開発に生かしてもらえるのではないか」と、商品の販売だけでなく、今後の開発に生かせるフィードバックにも積極的な姿勢をみせていました。

 おいしくて、アレルギーフリーのこだわり米粉パン、ぜひ味わってみたいですね。

秋にはドーナツも発売予定
秋にはドーナツも発売予定

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