吉祥寺ハモニカ横丁のネパール人従業員が考案した「カマルくんのカレー」を食べてみたらめちゃくちゃ絶品だった

吉祥寺ハモニカ横丁のネパール人従業員が考案した「カマルくんのカレー」を食べてみたらめちゃくちゃ絶品だった
食楽web

 先日、吉祥寺に行ったときのこと。中道通りにある『VIC』という雑貨店で買い物をしていた際、レジ横に陳列されていた赤い箱のレトルトカレーが目にとまりました。有名なイラストレーター湯村輝彦さんのイラストが描かれており、さらに「カマルくんのカレー」という可愛らしいネーミング。「吉祥寺ハモニカ横丁で大人気!」とも書かれています。一番気になったのは「カマルくんって誰?」ということ。

これが「カマルくんのカレー」(レトルト版)。ゆるいイラストがなんとも素敵
これが「カマルくんのカレー」(レトルト版)。ゆるいイラストがなんとも素敵

 そこで店員さんに聞いてみると、「カマルくんはハモニカ横丁のお店『ポヨ』の従業員さんです。彼はネパールのバルバテ族の人らしいんですが、故郷のカレーを出したところ、美味しいとあっという間に評判になり、去年の春にはレトルトカレーにもなったんですよ」と教えてくれました。なにやら非常にドラマチックな展開です。

 吉祥寺のハモニカ横丁といえば、ご存知、飲み屋がひしめく商店街。取材時にたまたまカレーフェスが開催されていたのと、ちょうどお腹も空いていたこともあり、『ポヨ』に行ってそのカレーを食べてみることにしました。

これがハモニカ横丁にあるスタンディング・バー『ポヨ』
これがハモニカ横丁にあるスタンディング・バー『ポヨ』

 休日のお昼時ということもあり、『ポヨ』は大盛況。看板メニューのローストチキンやカレーをつまみにビールを飲んでいる人がたくさんいます。そして、カレーのスパイスのなんともいい香りが漂っています。さっそく筆者も「ポヨチキンカレー」(770円)を注文してみることに。

「ポヨチキンカレー」770円
「ポヨチキンカレー」770円

「ポヨチキンカレー」が登場するやいなや、「これ絶対美味しいやつだ!」と確信してしまいました。かぐわしいスパイスの香り。大きな骨付きのチキン。まばゆく光るカレーソース。そしてライスは硬め&パラパラで理想的な炊き具合です。

 食べてみると、まずカルダモンやクローブのエキゾチックな香りがズドンと来て、辛味・酸味・苦味・旨味のバランスが非常にいい。骨付き肉もほろほろと骨から肉が外れるほど柔らかく煮込まれており、しかもジューシー。うーん、これは旨いっ! 筆者はスパイスのほのかな苦味が大好きなのですが、このカレーはまさにその苦味が絶妙の塩梅なのです。ただ、欲を言えば「もっと食べたい!」。そう、こんなに美味しいのに、つまみとして提供されているせいか、ちょっと量が少ないのです。

 というわけで、『ポヨ』でも売っていたレトルトバージョンの「カマルくんのカレー」を2箱、購入。家でも食べてみることにしました。