
『KFC(ケンタッキーフライドチキン)』の「ビスケット」(200円)、ご存知ですよね。意外にこのサイドメニューのビスケットファンは多くて、話題にすると、「あれ美味しいよね」と賛同してくれる人がたくさんいます。

1987年に日本で発売開始された当時、新しい食感で、それまでの日本の硬いビスケットの概念を一気に覆しました。しかし、それ以来、KFCのビスケットに似た商品に出会ったことがないんです。いや、正確にいうと、類似商品はたくさんあります。
例えば、成城石井には「ホットビスケット」(4個入り4個入り362円)という商品があり、ドーナツ型で似ています。またセブンイレブンにも冷凍の「ホットビスケット」がありますが、こちらは四角い形。それぞれ美味しいし、好みもあるとは思いますが、KFCのビスケットと比較すると食感も味も全然違うんです。

決定的な違いは、KFCの生地には、パイのように層があることです。周りはサクサクしていて、中は空気も入っているのでふんわり柔らか。
しかし、バターなどの油分のクドさはなく、そして甘さも超控えめで、少しだけ塩味もある。だから付属のメープルシロップをかけると絶妙な塩梅になるんです。ついつい2個、3個食べちゃうのは、軽さが程よいからなのです。

“KFCのビスケット愛”が強すぎて前置きが長くなりましたが、今回、筆者が言いたいのは、このKFCのビスケットに非常によく似た商品をカルディコーヒーファームで見つけたことなのです。

それが「バターミルクビスケット(BUTER MILK BISCUIT)」。
パッケージには可愛い黄色のロゴ。袋を開けてみるとドーナツ型ではなく四角。持った感じは、KFCのビスケットよりもずしっと重い。だから、正直、味や食感も全く違うのではないかと期待していなかったのですが…

でも、生地が層になっていたんです。トースターで軽く焼いてみると、周りはパイのようにサクッ、生地の中はふんわり。バターの香りは強いのですが、食べてみると、しつこくないし、甘さもほとんどありません。だからメープルシロップにものすごく合うんです。
この感動は、KFCのビスケットを食べた時に近い。

しかもこの「バターミルクビスケット」はボリュームがあるので、半分にカットして、生ハムやチーズ、サーモン、サワークリームなど塩味系の食材を挟んでサンドイッチにしても合うんです。
これはKFCのビスケットより重宝するかもしれません。
ただし、カルディに必ずある商品ではないようです。入荷次第で、あったり、なかったり。ですから、見かけたらぜひ買ってみてください。特にKFCのビスケット好きは感動すること間違いなしの商品ですよ。
(撮影・文◎土原亜子)