プチプチ食感がクセになる「数の子めんたい」

福岡といえば明太子ですが、せっかく福岡に来たならちょっと珍しい「数の子めんたい」をぜひ手にとってほしい。明太子と小さめにカットした数の子を和えたもので、数の子の弾力のあるプチプチ食感と、なめらかな明太子の食感がクセになる贅沢な逸品です。
明太子のピリ辛と数の子の塩気はご飯のお供としても、お酒のおつまみとしても優秀。筆者が子供の頃は、親に何度ねだっても「子供にはまだ早い!」と食べさせてもらえなかったのですが、今ならあの時の親の気持ちがわかります。確かに舌が肥えていない子供にはちょっと贅沢な食べ物ですね。
各明太子メーカーから出ていますが、味にそんなに差はありません。ただ、おすすめは900円前後の商品。以前、500~700円の安いものを買ったら、生臭かったり数の子の食感が弱かったりして微妙でした。
絶対的王者!地元民も大好き「通りもん」

福岡土産といえば、モンドセレクションの金賞以上を23年連続受賞している「博多通りもん」。福岡が誇るこの銘菓は、まず外せません。しっとりとした生地となめらかな白餡、そしてふんわり広がるバターの香りは、謳い文句である“傑作まんじゅう”そのもの。
「通りもん」は福岡県民も日常的に食べる人が多い、愛され銘菓です。洋風のおまんじゅうなので、コーヒや紅茶ともよく合いますよ。
ご飯が止まらない!「梅の香ひじき」

とあるテレビ番組のご飯のお供日本一を決める企画で準優勝した「梅の香」は、ひじきとカリカリ梅、白ゴマを合わせた半生タイプのふりかけです。
ひじきの風味としその香り、カリッとした梅の食感や、時折感じる白ゴマの香ばしさはご飯との相性が最高。梅の酸味がごはんの甘さを引き立ててくれ、お箸が止まりません。ワンランク上のふりかけ、ぜひご賞味ください。
塩味が強いので、きゅうりと和えたり、納豆にかけたり、薬味や調味料代わりにも使えますよ。
海鮮の旨みとピリ辛がクセになる!「めんべい」

発売されてからあっという間に福岡の定番土産になった「めんべい」。明太子の老舗『福太郎』が、ナマモノである明太子をなんとか違う形で多くの人に楽しんでもらえないかと考えた末に生まれた、明太子のおせんべいです。
ぎゅっと凝縮された海鮮の旨みにピリッとした明太子の味が効いた、食べ始めたら止まらない味。筆者はシンプルなプレーン派ですが、他にもねぎ味、明太バター風味、玉ねぎ味、マヨネーズ味など、種類が豊富に揃っています。
目上の方のお土産に! 品格溢れる和菓子「筑紫もち」

福岡には銘菓がとても多いですが、筆者は子どもの頃からずっと「筑紫もち」が一番好き。形をギリギリ維持できる柔らかなお餅にたっぷりのきな粉、食べる直前に黒蜜をかけて味わう、上品な和菓子です。
筑紫平野の「ヒヨク米」をこだわりの水でおいしく煉り上げたお餅、煎った大豆の香りと甘みを感じるきな粉、コク深い黒蜜……手のひらサイズの小さな和菓子にこだわりが詰まっています。小さな風呂敷のようなものに1つずつ丁寧に包んであり、目上の方へのおみやげにも最適ですよ。
飲んべえには断然コレ!「明太いわし」

明太いわしには、大きないわしの腹にたっぷりの明太子を詰めたものと、小さないわしに明太子をまぶして佃煮にしたものなどがありますが、おすすめは後者。前者は焼かないといけないのですが、後者はすでに調理済みで開けた瞬間にすぐに食べられるからです。
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砂糖と醤油で骨が柔らかくなるまでじっくり煮た柔らかいいわしは、噛むごとに甘じょっぱいいわしの風味が溢れます。そこに明太子のプチプチ食感とピリ辛さが加わり、極上のおつまみが完成。このタイプの明太いわしはほとんどの商品が常温保存できるので、長時間移動でも安心です。
調査結果
他にも「梅ヶ枝餅」や「めんツナかんかん」、三日月屋の「クロワッサン」など、おすすめのおみやげがたくさん! 福岡にお越しの際にはぜひ、帰りは早めに福岡空港に行って、おみやげ選びを楽しんでくださいね。
(撮影・文◎佐々木 舞)
●著者プロフィール
佐々木 舞
「美味しい」を求め、毎月お給料の半分以上が食費に消える元グルメリポーターのwebライター。美味しいモノがあると聞けば躊躇なく国境も越える食マニアで、これまで食べ歩きした国は60カ国以上。日本のご飯が世界で一番好き。そんな私が見つけた絶品グルメをご紹介します。