●調査内容:毎年恒例『宇奈とと』の「鰻と肝の合盛り丼」を調査。やはり今年も旨いのか食べてきた!
本格備長炭火焼で仕上げた香り豊かな鰻をふんだんに使った、美味しくてリーズナブルな鰻メニューが大評判の人気チェーン『名代 宇奈とと』では、この時期恒例の限定丼「鰻と肝の合盛り丼」の提供を12月12日よりスタート。販売を待ち望んでいた常連さんから新規のお客さんまで、早く鰻大好き民をトリコにしている模様です。
こだわりのお店特製蒲焼きタレを纏った肉厚の鰻と、栄養豊富で希少な鰻の肝を使った「鰻の山椒煮」を盛り付けた贅沢な丼は、今年で提供3年目となる人気のメニュー。昨今の物価高を受けて、定番季節限定メニューの値上げに踏み切るお店が多い中、3年連続でお値段据え置きの一杯1100円(税込)で提供されます。
変わらぬ価格が嬉しい一方で、鰻の量が減ったなどの実質的なグレードダウンがあったりするのかしないのか。昨年に続く2年連続の実食で、その辺を含めて詳しく美味しく調査してみたいと思います!
店員さんにオーダーを告げてから約10分、店員さんの「お待たせいたしました」の声とともにお目当ての丼が目の前に置かれました。その姿は昨年と同じく、細めに刻まれた鰻と錦糸卵、中央にでんと盛られた鰻の肝で丼の表面が覆われ、ご飯の姿が見えないという実に素晴らしい絵面。蒲焼きタレと焼けた鰻の香ばしさがミックスされた芳しい香りに、食欲のアクセルはフルスロットルのブォンブォン状態です。
ではさっそく、主役の鰻から箸をつけていきます。まずは鰻の身から。こちらはお店の人気メニュー「ひつまぶし」と同様の刻んだ鰻を使用。丼の縁側に敷き詰める形で載っています。
一切れを箸でつまんでパクっ…、蒲焼きタレのとろみ・甘味・コクの三重奏と同時に、鰻のぷりっとした身の食感と旨みが広がります。皮の焦げ目の香ばしさと弾力、さらに皮の下から溢れ出す上質な脂と、蒲焼きした鰻の美味しさが口の中でぶわっと広がります。うんめぇぇ! 鰻はやっぱりこうでなくては!
ご飯と一緒にかっこみたい気持ちをぐっと堪え、続いてはもうひとつの主役である「鰻の肝の山椒煮」を確認。ホルモンのような弾力と肉肉しい歯応えに、さほど強くないほろ苦さと濃厚な味、蒲焼きタレの甘さ、後味ですっと抜けていく山椒の風味と、こちらも“鰻の肝、かくあるべし”な味わいです。くうぅ、大人テイストですなあ(笑)。
3粒ほどと量は少なめですが、そもそもがお腹いっぱい食べる類のものではないので全く問題なし。食感と味わいの双方で、ちょうどいいアクセントになっています。錦糸玉子が鰻の脂感を上手に散らし、タレのかかったご飯は気持ち硬めの炊き上がり。鰻で食うご飯はもっちりではなく硬め派の筆者にとっては、まさに最高といえる仕上げです。肝の下に1枚だけ敷かれていた大葉も、爽やかな味が鰻とぴったりマッチ。鰻うまい、肝うまい、ご飯うまいの絶頂ループに突入するも、丼の中身があっという間に尽きて終了です。ああ、完食が悲しい…。ごちそうさまでした!
調査結果
そのまま食べ進めても普通に美味いというのに、カウンター備え付けの粉山椒と七味、追い蒲焼きのタレをかけることで、味変ならぬダイレクトな美味しさアップに直結。もう非の打ち所がない美味しさでありました。
量についてですが、記憶だけというのも何なので昨年の実食時に撮った丼の写真と比較してみました。大葉が錦糸玉子の下にいたこと以外は、鰻と肝、ご飯を含めた全体の量(丼が小さめなので元々の量が少なめ)も「大きな差はなかった」ということでいかがでしょうか。
まあとにもかくにも「鰻と肝合盛り丼」、一年を頑張り通した自分へのご褒美ご飯に相応しい一杯であること間違いなし。年明けの1月8日まで販売していますので、ぜひお近くの『名代 宇奈とと』で至高の味わいを堪能してみてください。
(撮影・文◎河西まさあき)
●DATA
『名代 宇奈とと』鰻と肝の合盛り丼
期間:2022年12月12日(月)~2023年1月8日(日)
販売:国内の『名代 宇奈とと』
※デリバリー利用時は1530円(税込/赤だし、柴漬け付き)
https://www.unatoto.com/