新店から老舗まで! 神保町のガチで旨い「天丼」4選

神保町の名店『いもや』の味を継承した『神田天丼屋』の「天丼」

『神田天丼屋』の「天丼」700円(税込)
『神田天丼屋』の「天丼」700円(税込)

 続いて、『神田天丼屋』の「天丼」をご紹介します。かつて神保町で「『天丼』といえばここ」と言われるほどの支持があった、50年以上続いた名店『いもや』。残念ながら現在は閉店となってしまいましたが、その『いもや』の味を継承し復活させたのが2017年オープンの『神田天丼屋』です。

 メニューは「天丼」か「海老天丼」のみで、あとは単品の天ぷらを追加するだけというシンプルな構成。そして、700円(税込)という低価格も『いもや』譲りで、再び「神保町の天丼」の代表に君臨する名店です。香ばしい油の香りが漂う店内で、パチパチと天ぷらを揚げる音を聞きながら「天丼」(700円・税込)をオーダー。ほどなくして着丼したそれは、かつて『いもや』で食べたそれに限りなく近い「天丼」でした。

 乗っているのはエビ天、キス天、イカ天、カボチャ天。それにご飯の上に揚げられた海苔が乗せられています。今回ご紹介の「神保町の天丼」の名店の中では最も衣のサクサク感が強く、それに合わせるタレも濃いめでありながらくどくないのが特徴です。

揚げられた海苔と、甘めのご飯との相性も抜群!
揚げられた海苔と、甘めのご飯との相性も抜群!

 また、糖分多めの味わい深いフックラご飯との相性も抜群。コストパフォーマンス、味わい、オーダー後の早さ全てにおいて全て完璧でツッコミどころがありません。『神田天丼屋』の「天丼」もまた、神保町では絶対に食べてほしい一杯です。

●SHOP DATA

店名:神田天丼屋

住:東京都千代田区神田神保町3丁目1-14 Jスペース31ビル
営:11:00~15:00
休:金曜、土曜、日曜、祝日

濃いめのタレでいただくガッツリ系!『浅草割烹 天とよ 神保町店』の「天丼」

『浅草割烹 天とよ 神保町店』の「天丼」950円(税込)
『浅草割烹 天とよ 神保町店』の「天丼」950円(税込)

 最後は、2018年オープンと神保町では新参の部類に入る『浅草割烹 天とよ 神保町店』の「天丼」をいただきます。八丁堀にもあるお店ですが、こちらは神保町界隈の「天丼」の名店の中でもパンチ強めと話題です。

 さっそくお店で「天丼」950円(税込)をオーダー。ご飯は大盛、超大盛でも同額で頼めるのが嬉しいです。着丼した「天丼」は、噂通り「強そう」なビジュアルで、カリカリに揚げられた天ぷらに濃いめのタレがビシャッとかかっています。天ぷらの内容は、エビ天、白身魚天、鶏天、ナス天、オクラ天、レンコン天、半熟卵天の7種で、神保町界隈では最多です。

 そのビジュアル通り、タレは甘口の濃い目で、やや柔らかい衣とご飯にしっとり染み込んで濃厚な味わいを楽しませてくれます。その濃厚な味わいから、気づくとご飯が次々に進んでしまうため、量を食べられる人なら大盛や超大盛のチョイスも十分アリのように思いました。

濃いめの味付けで、ご飯が進みまくります
濃いめの味付けで、ご飯が進みまくります

 噂通りのガッツリ系「天丼」でしたが、「思いっきり爆食いするぞ」という日には迷わず行きたい名店だと思いました。

●SHOP INFO

店名:浅草割烹 天とよ 神保町店

住:東京都千代田区神田神保町1-18-1 千石屋ビル102
営:ランチ11:30~16:00、ディナー月~金・祝前日16:00~23:00(L.O フード 22:00、ドリンク 22:30)、土曜16:00~22:00(L.O フード 21:00、ドリンク 21:30)
休:日曜、祝日

「神保町の天丼」と言えど、その味はバラバラ。特に違いが出るのは衣!

「神保町の天丼」と言えども、その味わいはバラバラでした
「神保町の天丼」と言えども、その味わいはバラバラでした

 ここまで「神保町の天丼」の名店をご紹介しましたが、本記事の通り、その味わいはバラバラでした。特に違いが出るのは衣。サクサク・カリカリ系の衣から、タレを浸透させるためにあえて柔らかめの衣のお店までマチマチでした。

 また、タレの味わいも店ごとにまるで違い、『神田天丼屋』のように濃いめなのにくどくなかったり、『浅草割烹 天とよ 神保町店』のようにビジュアルそのままのガッツリ濃いめの味わいを楽しめるお店までさまざま。

 この辺はお好みと、お財布事情と照らし合わせて好みの1店でいただくのが良いと思います。ぜひ本記事を参考に、あなたにピッタリのお店で「天丼」を味わってください。

(撮影・文◎加賀ま波、松田義人)