佐野市内では最も有名な専門店!『江原商店』

まず向かったのは佐野で最も有名な「いもフライ」専門店の『江原商店』。筆者が出向いた最中もひっきりなしにお客さんが訪れ、皆さん10~20本をまとめて買って行かれていました。芸能人のサインが無数に並ぶ店内で、筆者は「いもフライ」と「野菜コロッケ」をオーダー。
「いもフライ」はキメの細かい独特の衣を採用しており、そのためカリッと食感とじゃがいものホクホクした食感がベストマッチ。決め手のソースと相まって、シンプルだけど、クセになる味わいでした。

お店に1日の売れ高を尋ねたところ「そんな『千本売れる』とかではないですよ。全て手作業ですので数百本が限界ですし。冷凍ではなく、新鮮な『いもフライ』をご提供できるよう努めています。ぜひ一度食べていただきたいですね」とのことでした。
田んぼに囲まれた店で地元の人から愛される絶品「いもフライ」『坂本商店』

続いて、佐野の堀米エリアにある「いもフライ」専門店『坂本商店』に向かいました。お店周辺はほとんど田んぼで「本当にこのエリアに商店があるのだろうか?」と少々不安に思いましたが、ちゃんとあります。でも、この感じ、いかにも地元の人しか知らない雰囲気で、ちょっと嬉しく思いました。
取材時、気さくな女性スタッフの方2人がお店をキリモリされていました。こちらでは「いもフライ」の他に、「いも天」、「イカフライ」、「えびちり春巻」、「ちくわ磯辺揚」といった商品も売られており、さながら「揚げ物屋さん」の様相です。

筆者は「いも天」「いもフライ」を1本ずつオーダー。カリッとした衣の「いも天」はあっさりしていて、口当たりの良い一品でした。また、肝心の「いもフライ」も繊細な衣と、ほのかに甘いじゃがいもの風合いがベストマッチで、これもまた美味。
お店の方にそのこだわりを尋ねると「油を毎日取り替えることを、じゃがいもの品種にこだわりを持っています。じゃがいもは年間を通して産地を変えて取り寄せています」とのことでした。女性スタッフの方の親切さと合わせて、つい通いたくなるような、ほっこりとするお店でした。