「マルタイラーメン」と「辛ラーメン」と言えば、どちらも100円程度で買えて、安くて美味しい定番インスタント麺。ご存知の通り、2つともロングセラー商品ですが、味も食感もかなり違います。
まず「マルタイラーメン」は、棒状の細麺でノンフライ。博多ラーメンのようなツルツルした食感で、スープはチキンとポークをベースにしたあっさり醤油味。一方、韓国生まれの「辛ラーメン」は、楕円形のもちもち太麺で、油で揚げてあります。スープは、オリジナルスパイスと旨味成分をミックスした旨辛味です。
お湯を沸かせば5分程度で美味しい一杯ができるので、筆者も常に常備し、気分に合わせてそれぞれにトッピングを加えたり、アレンジしたりして楽しんでいたのですが…
ある日、昼食に辛いものが食べたくなって「辛ラーメン」を取り出した時、ふと「ヤバい…」と思ったのです。というのも筆者はいま絶賛ダイエット中。「辛ラーメン」のカロリーを改めて見てみると1食500kcalもあります。これはマズい。ワラにもすがる思いで「マルタイラーメン」のカロリーを確認すると、こちらはさすがのノンフライで1食280kcal。かなりの差ですね。
ちなみに、パッケージに表記されているカロリーの内訳は下の通り。
・「辛ラーメン」(120g):めん・かやく439kcal(食塩2.0g)・スープ61kcal(食塩2.7g)
・「マルタイラーメン」(82g):めん258kcal(食塩1.4g)・スープ22kcal(食塩2.8g)
見てのとおり、辛ラーメンは根本的に麺量が多く、油で揚げているので、麺のカロリーが多いんですね。何らかの理由でダイエット中の人なら、迷わず「マルタイラーメン」を選ぶことになるハズ。でもそのとき、筆者は無性に辛いものが食べたい気分であり、このアンビバレントな状況に悶絶してしまいました。
その結果、とあるアイデアが脳裏をよぎりました。「辛ラーメン」のスープに「マルタイラーメン」の麺を入れて食べれば良いのでは? と。
インスタント麺に入っている麺とスープはセットで使うべきであり、袋の裏の調理方法に従って作るべきである――これまでの人生、そう思い込んで奴隷のように生きてきました。恥の多い人生でした。しかし、誰がそんなことを決めたんでしょうか? よくよく考えれば、食べ手の自由。必ず守らなくてはいけないルールではありません。
というわけで革命を起こすときが来たようです。そう、勝手に「マルタイ辛ラーメン」を作るのです。「マルタイラーメン」の麺と「辛ラーメン」のスープを合わせれば、カロリーは319kcalまで抑えられ、しかもスープに含まれる塩分量はほぼ一緒なので、「辛ラーメン」のスープで食べても塩分過多にもなりません。
ただし、肝心なのは味。美味しいのかどうか、さっそく試してみることにしました。