お土産に人気だけど、イートインで食べる「きんつば」は別格だった

手土産として、すっかり有名な存在になっている出入橋の「きんつば」。じつは店内奥にテーブルが4席だけあってイートインもできます。何度もお店を利用している人でも、初耳という方もいると思います。
しばらくして運ばれてきたのがこちら。一皿に3個ものっていて、「きんつば3個は多くない?」と思いましたが、2口くらいの小さめサイズなので食べきれそうです。

一口食べてまず感じるのが、皮のもっちりしっとり感。中の粒あんは、上品な甘みで小豆の粒感もしっかり感じられます。そして驚くほど、生地も餡もふんわり。これは焼き立てのなせる技。きんつばの常識を覆すこのふんわり感が一層、美味しさを引き立てています。
最初こそ量が多いと感じましたが、小振りなサイズと甘さ抑えめな上質のあんこということもあって、ペロリと食べてしまいました。
お店で手作りされる「きんつば」が出来るまで

「きんつば」はすべて、お店で手作りされ、店頭にある鉄板で焼いています。四角いブロック状のあんこをいくつも手に持ち、生地が入った器にチョイっと付けて鉄板に並べる。
ある程度並べたら、今度は最初に焼き始めた「きんつば」を手に取り、別の面に生地を付けて鉄板に並べる。これを6回繰り返すことで、6面体の「きんつば」が焼き上がります。
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リズミカルに繰り返される焼き工程は、思っているよりもスピーディー。パッパッと衣を付け、焼き付けていく光景は一見の価値ありです。
出入橋の「きんつば」は冷めた状態でももっちりと美味しいのですが、焼き立ては餡がふっくらしていて、さらにオススメ。購入するなら、焼き立てが買える午前中が狙い目ですよ。
手土産の「きんつば」は焼きなおせば香ばしさがアップ!

お店できんつばを一人前食べたのですが、当然のように家へのお土産用にも購入しました。伝統的なフォントがカワイイ箱も魅力的です。

ちなみに家で食べる場合には、焼き直しもオススメ。お餅を焼く感覚でトースターやフライパンで表面を炙ると、しっとりとしていた皮に焦げ目が付き、生地がカリッとして香ばしさがアップします。
お土産用は10個や20個の箱入りが売れ筋ですが、バラで1個からでも購入できるので、買い食い感覚で小腹が空いた時にサクッと食べるのもオススメです。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP DATA
出入橋きんつば屋
住:大阪府大阪市北区堂島3-4-10
TEL:06-6451-3819
営:月~金 10:00~19:00 (L.O.18:00) 、土 10:00~18:00 (L.O.17:00)
休:日曜・祝日
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。