毎日490個が完売するあんぱんとは? 行列が絶えない「熱海ばたーあんパン」を食べてみた

かわいいキノコ型のパンには、あんことバターがぎっしり!

1個380円
1個380円

 コロンとしたキノコのような形がかわいらしい「熱海ばたーあんパン」。焼きたての温かい状態を想像する人がいるかもしれませんが、商品は常温です。中にバターが注入されているので、パンが温かいとバターが液状になって流れてしまうためと推察されます。

 ちなみにこのパンを焼いているのは、お店の斜め向かいに位置する老舗ベーカリー『パン樹 久遠』。ちょっと変わったこの形はパン職人のなせる技なのだとか。賞味期限は24時間。時間内に食べてもらえるなら、お土産にするのもよさそうです。

北海道えりも小豆を炊いた粒あんと国産バターで作ったバタークリームがたっぷり!
北海道えりも小豆を炊いた粒あんと国産バターで作ったバタークリームがたっぷり!

 ふんわりしていながらハリのある薄皮の生地には、『又一庵』が丹精込めて炊き上げた粒あんがぎっしり。粒のつやを残しつつ、甘すぎない糖度に仕上げてあり、国産バターを使用したコクのあるバタークリームとの相性もバッチリで、あんこ好きにはたまりません。

 この形、どこから食べるか悩むところですが、くぼんだあたりを横からパクッといくと、あんことバターのバランスがよくおすすめです。

軽く温めると常温とは違った美味しさを楽しめる
軽く温めると常温とは違った美味しさを楽しめる

 常温でそのまま食べてももちろん美味ですが、ぜひ試してほしいのが軽く温める食べ方。バタークリームがジュワッと溶けて口の中で粒あんと絡み合い、やみつきになりそうな美味しさ。

 温める目安は電子レンジならラップをして500Wで10~15秒、オーブントースターなら2~3分が目安。とろっとしたバタークリーム、ジュワッと溶け出すバタークリーム、自分の好みを見つけてみるのも楽しいですね。

最中は“その場食べ”がおすすめ

左:「フロマージュ最中」、右:「フルーツ最中いちご」各380円
左:「フロマージュ最中」、右:「フルーツ最中いちご」各380円

 他にも「熱海ばたーあんパンまんじゅう」や「ばたーあんけいく」など、オンライン購入も可能な商品が並びます。せっかくなので、店頭でしか購入できないかわいらしい最中も買ってみました。

 選んだのは「フロマージュ最中」と「フルーツ最中いちご」。熱海市の花である梅の形をした最中の皮で、粒あんとコクのあるバタークリームをサンドしています。フロマージュに使用するのは、なめらかで口どけのよいマスカルポーネチーズ。あんことバターにこんなに合うとは驚きです。

 最中はテイクアウトもできますが、皮のパリッと感を存分に楽しめる“その場食べ”がおすすめ。特にフロマージュは溶けるのが早いので気をつけましょう。

 行列ができる店舗脇の壁には、スポットライトに黄色い昇り龍のイラストを組み合わせたフォトスポットもあり、SNSに載せる写真を撮るのも楽しいですよ。熱海の新名物に出合える「熱海ばたーあん」へ、ぜひ出かけてみてください。

(撮影・文◎池田実香)

●SHOP INFO

熱海ばたーあん外観

店名:熱海ばたーあん

住:静岡県熱海市田原本町5-11
TEL:0557-81-2777
営:10:00~18:00
https://www.atami-butter-an.com/
※価格は全て税込