食べ放題のおだんごの味は果たして……?

お客さんを再度呼び込み、なおかつ重要な機材・卓上コンロも絶やさないために考えられたおだんご食べ放題ですが、しかし、美味しくなければ意味がありません。さっそく試食し、味わってみたいと思います。

さっそくいただいてみると、カリッとした焼き目と、もちもちのおだんごの食感が実にうまい!

おだんごを焼き始めたところでオプションメニューも到着。左から時計回りにバニラアイス、あんこ&バター、あんこ&きなこ、どら焼きの皮パンケーキ。オプションで頼んだどら焼きの皮パンケーキも一緒に焼きます。やはり、焦げないよう片面数十秒ずつ焼きます。

おだんごは小ぶりではありながらも、焼き目の香ばしさと、キメ細かい上新粉
のもちもち感。甘味専門店同様のクオリティです。もちろん、デフォルトでついてくるみたらしの甘塩っぱい風味とのバランスもさることながら、どら焼きの皮パンケーキをはじめとするオプションとの相性も抜群。様々な味変をしながら、何串でも楽しみたくなりました。実はおだんごって、食べ放題メニューとして最適なのではないかと思うほどです。

「最高は30本くらい食べた方もいるようです。また、SNSでも話題になっていて『26本食べた』という投稿があったり、オリジナルの食べ方を考案してSNSにアップしてくださったりと、なかなか好評です」(根本さん)
食べ放題サービスは、エンタメ性が加わるとヒットする?

聞けば、『北の家族』を運営するパートナーズダイニングでは、『北の家族』チェーンはもちろん、関連店でも食べ放題は定番的な取り組みなのだそうです。
「『いくらかけ放題60分500円』『かに食べ放題60分1980円』『いちごのせ放題&食べ放題60分980円』など、これまでに様々な食べ放題を行ってきています。こういった食べ放題サービスの中でも、特に『おだんご』はお客さまご自身が焼き、アレンジして食べられるエンタテインメント性に富んだもの。今後もこのように、『いっぱい食べられる』喜びと、『食べるために楽しめる』エンタテインメント性を融合させたサービスを展開できると良いなと思っています」(根本さん)
言わば「古典的サブスク」とも言える食べ放題。特にコロナ禍で何かとクサクサする今の時期、今回ご紹介の『北の家族』のおだんごのように、味の良さ、お得感に加え、「食べるまでの作業も楽しめる」ものがあると、ヒットに繋がるように思いました。
『北の家族』のおだんご食べ放題は、まだしばらく続けるそうですので、是非一度お店で体験してみてください。
(撮影・文◎松田義人)