居酒屋なのに団子!? 『北の家族』が急に始めたおだんご食べ放題ってどういうこと?

居酒屋なのに団子!? 『北の家族』が急に始めたおだんご食べ放題ってどういうこと?
食楽web

 居酒屋チェーンの草分け的存在の『北の家族』。連日の報道にあるように、コロナ禍における飲食業のダメージは『北の家族』チェーンも同様だそうですが、新宿靖国通り店では、急遽ここに来て「おだんご食べ放題」サービスをスタート。制限時間60分、たった888円でおだんご+みたらしをいくらでも食べられるのだそうです。

 また、味変を楽しみたい方にはオプションであんこ&きなこ(100 円)、あんこ&バター(100 円)、どら焼きの皮パンケーキ(150円)、バニラアイス(100 円)も追加できるとのこと。

 千円前後で十分お腹を満たせる画期的なサービスなのですが、しかしここで気になるのはやはり「居酒屋+おだんご」。そして、その味です。

 888円での食べ放題なので、安価なおだんごなのではないかという不安もありますが、さっそく同店に出向き、実際に食べ放題をオーダー。試食しながら、『北の家族』チェーンを運営するパートナーズダイニング・根本康弘さんに話を聞いてみました!

おだんご食べ放題を始めるきっかけは、「居酒屋ならではの機材」の問題?

パートナーズダイニング・営業本部の根本康弘さん
パートナーズダイニング・営業本部の根本康弘さん

 取材に出向いたのは『北の家族 新宿靖国通り店』。午後3時過ぎという、居酒屋としては半端な時間にもかかわらず、店内はほぼ満席でした。その大半が若い女性客であり、いずれもやはりおだんごを注文されていたことに、まず驚きました。この賑わい、このサービスを考えた思惑通りだったのでしょうか……。

「いえ、ここまで反響があるとは思いませんでした。うちのお店は路面店ではなく、ビルの4階ということもあり、そこまでしてお店に来てもらうとなると、相当インパクトのあるサービスを展開しないと無理だろうと思いました。そこで他の居酒屋さんにはない食べ放題をやろうと、おだんごになったわけですね。正直、ここまでご支持いただけると思っていませんでしたが、想像以上の好評価をいただいています」(根本さん)

出番が減ったコンロを有効に活用できるメニューとして、おだんごが考案されたそうです
出番が減ったコンロを有効に活用できるメニューとして、おだんごが考案されたそうです

 しかし、何故“おだんご”だったのでしょうか? そこには居酒屋ならではの意外な問題解消が隠されていました。

「卓上コンロなんですよ。コロナ禍でお客さんが入ってくれず、コンロを使う機会が減ってしまった。居酒屋としては食材同様、コンロも必要不可欠な機材でこれを放っておくのも良くないです。なんとかしてコンロを使い、同時に、斬新な食べ放題を展開できないかと考え、それで至ったのがおだんごでした」(根本さん)