日本酒のプロが薦める! 正月三が日に飲みたい至極の「日本酒」5選

冬景色のようになめらかで美しい濁り酒
「柏露 純米大吟醸 にごり酒」(柏露酒造)

1杯300円、720ml 1200円
1杯300円、720ml 1200円

 続いては、新潟県の長岡に蔵を構える『柏露酒造』で造られる純米大吟醸の濁り酒です。濁り酒にしては珍しい磨いた米で造られるお酒で、こちらは50%まで磨いた米を使用。舌触りがとにかくなめらか。ほどよい甘みと酸味があり、香りはヨーグルトのよう。甘みと酸味のバランスが良く、初心者にも飲みやすい日本酒です。

「つぶ感を感じさせないなめらかな口当たりの濁り酒です。今年の濁りの中でも特におすすめですね。飲み方は冷やで。少し甘みがあり、アルコール度数14%と低めなので、単体でも十分美味しいですが、マッコリ的なイメージで焼肉なんかと合わせても面白いと思います」(今さん)

フレッシュな味わいで後味すっきり
「嘉泉 特別本醸造しぼりたて生」(田村酒造場)

1杯250円、300ml 491円、720ml 1150円、1800ml 2300円
1杯250円、300ml 491円、720ml 1150円、1800ml 2300円

 東京の福生にある『田村酒造場』の「嘉泉」。その特別本醸造タイプのしぼりたて生酒です。先ほどの『金升酒造』のしぼりたてと違い、火入れをしていないフレッシュな本生タイプ。季節限定商品で、11月頃に発売され、在庫がなくなると販売終了になる希少な日本酒です。

「本醸造生酒タイプで、搾りたてらしい、とろ~りとした舌触りです。フレッシュ感もあり、口に含むとほのかな甘さも感じられます。後味もスッキリしているので、鍋と合わせると最高です。水炊きのような淡白な鍋よりも、例えば味噌鍋など、味が濃い鍋との相性が特に抜群です」(今さん)

12年に一度のプレミアムな一本
「純米酒 黒牛」(名手酒造店)

1杯300円、300ml 429円、720ml 1529円、1800ml 2450円
1杯300円、300ml 429円、720ml 1529円、1800ml 2450円

 12年に一度、ラベルを変えて数量限定で発売される和歌山県『名手酒造店』の「黒牛」の干支ラベル。今年は普段は付いていない金の牛の箔押しが入ります。芳醇でなめらかな旨みのあるお酒で、牛のようなどっしりと重厚な味わいが特徴です。

「『黒牛』ブランドは、純米吟醸や純米大吟醸など、すべて純米酒です。淡麗辛口ブームの時代でも純米酒を貫き、そのこだわりで全国に名を轟かせた蔵ですね。どっしりと味のあるタイプなので、肉料理はもちろん、濃い目の和食や中華などに合わせると、相乗効果的に旨みが増していきますよ」(今さん)

今回紹介した日本酒はすべて『名酒センター』で飲むことができます。もちろん通常販売や蔵元のサイトでも購入可能
今回紹介した日本酒はすべて『名酒センター』で飲むことができます。もちろん通常販売や蔵元のサイトでも購入可能

「2021年は、新しいライフスタイルに合わせたチャレンジングなお酒が、さらに多く登場する面白い年になるのではないでしょうか」と締めくくってくれた今さん。

 今年は定番酒に加え、新たな出合いを求めて、まだ見ぬ日本酒を新規開拓してみるのも楽しいかもしれませんね。

●SHOP INFO

名酒センター 御茶ノ水店 外観

店名:名酒センター 御茶ノ水店

住:東京都文京区湯島1-2-12 ライオンズプラザお茶の水1F
TEL:03-5207-2420
営:14:00~22:00、土曜12:00~22:00、日曜、祝日12:00~19:00(フード、ドリンク閉店30分前L.O.)
休:月曜
https://nihonshu.com/
※価格は全て税抜