千円札2枚で江戸前寿司が楽しめる十条の名店『かわなみ鮨』がスゴい

千円札2枚で江戸前寿司が楽しめる十条の名店『かわなみ鮨』がスゴい
食楽web

「旅先で旨いものが食べたければ、タクシードライバーに聞くのが一番」と言います。そこでB級グルメに精通する現役運転手・荒川治さんにイチオシのお店を紹介してもらいました。

 ラーメンやチャーハンなど庶民的なグルメを紹介しているこの連載ですが、今回は、ハレの日の食べ物の代表格、お寿司がテーマ。しかも回転寿司ではなく、対面で職人さんが握ってくれる江戸前寿司をご紹介したいと思います。それが、北区・十条にある『かわなみ鮨』です。

 “江戸前寿司”というと少し敷居が高いイメージがありますが、『かわなみ鮨』さんは町中華ならぬ“町寿司”のような庶民に愛されるお寿司屋さん。創業45年の間、地元民の間でずっと評判のお店なんです。

昭和49年創業。お店の佇まいも昭和レトロ感が漂います
昭和49年創業。お店の佇まいも昭和レトロ感が漂います

 ちなみに、「江戸前寿司」といえば、江戸時代に東京(江戸)で誕生した「握り鮨」のこと。東京湾で獲れた生魚を酢や塩で締めたり、湯引きしたりするなどの工夫を凝らし、シャリとワサビの上に載せて客前で“握る”というスタイルが登場したのが、約200年前。早くて旨い、粋な食べ物と江戸っ子たちに大人気になり、屋台料理を中心に広まって、庶民のファストフード的存在だったそうです。昔はB級グルメだったんですよね。

“銀座の寿司”といえば、今や庶民には手が届かない高級寿司ですが、こちらは同じ銀座でも北区の十条銀座西通り商店街にあります
“銀座の寿司”といえば、今や庶民には手が届かない高級寿司ですが、こちらは同じ銀座でも北区の十条銀座西通り商店街にあります

 そして、今回ご紹介する『かわなみ鮨』は、そんな江戸前寿司の親しみやすさと技術を感じさせてくれる数少ないお店なんですよ。暖簾をくぐると、まず目に飛び込むのが明朗会計のお品書き。一番高い「スペシャル寿司」でも2100円。スゴくないですか? 寿司屋に行くと、ウン万円するのが当たり前の世の中。これは安心できますよね。もちろん、ただお安いだけじゃありませんよ。