上下のヒーターで食パンに熱をムラなく伝える

三菱ブレッドオーブンは、一見するとトースターとは思えない形状です。本体天面は木目調、本体側面はレトロなブラウンになっており、ダイニングテーブルに置いて使うことを想定されています。
フタを開けるとプレートが現れます。ここに食パンを載せ、再度フタをして焼くスタイルです。フライパンのようにプレートを加熱して食パンの下面を焼き上げることで、通常のトースターの焼き網よりも水分を逃さないそうです。また、本来は食パンを焼くと逃げやすい「水分」や「香り」を庫内に閉じ込める、再び食パンに戻すことで、よりふんわりとした食感に仕上がります。

調理モードは4つ。「トースト」「冷凍トースト」「トッピングトースト」「フレンチトースト」から選べます。食パン専門店で食パンを買うと冷凍することが多いので、あらかじめ冷凍したパンを焼くことも想定されているのはうれしいですね。

今回は「トーストモード」で5枚切りの食パンを「ふつう」の焼き色で焼いてみました。トーストモードの場合、焼き色は「ふわふわ」から「サクサク」の5段階から選択できます。さらに、好みの焼き加減まで自動で焼き上げてくれる機能もあり、これは高機能トースターならではといえるでしょう。

せっかくなので今回はサンドイッチを作るべく、食パンを焼いている間に公式レシピを参考にだし巻き卵と千切りにしたキュウリを用意しました。

待つこと2~3分、焼き上がったのがこちらのトースト。フタを開けて驚いたのが、その香りです。一般的なトースターで焼くよりも圧倒的に香りが強く、スーパーで買った特売の食パンがまるで高級食パンのようになっているんです。焼きムラもほとんどないですし、これは期待が高まります。

トーストにからしバターを塗り、具材を挟んで完成したのがこちらのサンドイッチ。シンプルなサンドイッチですが、だからこそトースト自体のおいしさも重要になってくるはず。

がぶりとサンドイッチを頬張ってみると、トーストの耳までふんわりしているのにびっくり。やはり全体的にふわっとしていて、サクサク感よりもふわふわ感を重視している印象です。そして、食べている最中もトーストの香りが鼻からすっと入ってくるので幸せな気分に。これまで、トーストを食べる際は食感を意識することがほとんどでしたが、この香り高さこそが三菱ブレッドオーブンの真骨頂だといえます。