
一部でプロ級の舌を持つと噂のタクシー運転手・荒川治さんに教えてもらう「東京B級グルメ案内」。今回は、荒川さんが子どもの頃から通い続けている洋食屋『レストラン オオタニ』(東京板橋区・大山)へ。さっそく道案内をお願いしましょう。
子どもの頃、親に連れて行ってもらった外食の経験って、いつまでも心に残っていたりしませんか? 今回ご紹介するお店は、私にとってそんな子どもの頃からの思い出が沢山ある洋食屋さんです。
それは川越街道沿いにある板橋区・大山の『レストラン オオタニ』。昭和40(1965)年に創業し、今年で53年目を迎えるお店です。物心つく前から両親に連れて行ってもらっていて、かれこれ50年ほどのお付き合い。休日の昼食夕食はもちろん、誕生日、親戚の会食、クリスマスなど、お祝いの時に利用させていただいていたので、子ども心に「オオタニ」と聞くだけで、いまでも何か楽しいこと、いいことがあると思ってテンションが上がるお店です。ひょっとしたら今の私の味の基準となったお店と言えるかもしれません。

お店は2階建てで駐車場付き。創業当時はまだファミレスがない時代でしたから、日本でいち早く、欧米の“ドライブイン”の発想でお店を作ったそうです。だから私たち家族や親戚が集まりやすい場所でもありました。今でも外観、内観ともに、山小屋を彷彿させるレトロな雰囲気でとっても落ち着くんですよ。
