外側はカリっと、中はふっくらと焼きあがる

ガスコンロの直火でふっくらパンを焼くことができる、この鉄鍋。シンプルながらよく考えられた品です。
使う前に油ならしをしてから、ココアケーキを焼くことにしました。小麦粉140g、卵1個、牛乳100ml、純ココア大さじ2、砂糖大さじ2、ベーキングパウダー小さじ1、バニラエッセンス数滴をボウルでぐるぐる混ぜ合わせます。

本当にこれで焼けるのか。一抹の不安を感じつつ、ふたをして、ごく弱火にかけて20分。

よし、大丈夫。ふたをし直して、あとは時間いっぱいそばで見守るだけ。好きな本を片手に、イスに座りながら。なんともいい時間です。
途中からココアの良い香りが漂い、蒸気がふたの隙間から漏れるような音もしてきました。焼き上がりまで、もう少し。

鍋をひっくり返すときにドキドキしましたが、これもまたこの鍋の面白さ。ふっくら焼きあがっていて、包丁を入れると側面はカリっと良い音がしました。

オーブンで焼くよりも、カリっとして、中はふっくらと仕上がりました。この鍋でフランスパンやリュスティックを焼いたら、すごくおいしく作れそう! 次は何を作ろうか楽しみになる鍋です。
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お手入れは一般的な鉄鍋と変わらず、洗う時は洗剤ではなくお湯を使い、洗ったあとは水分を飛ばし、油を薄くなじませておく。ちゃんと手入れすれば長く使えますし、良き相棒になってくれるでしょう。
(撮影・文◎亀井亜衣子)
●DATA
OIGEN「タミさんのパン焼器」
https://shop.oigen.jp/?mode=grp&gid=1795136