シンプルなかけそばに、トッピングでたんぱく質をプラス
富士そばは、カロリーも栄養成分も非公表。そのうえ、店舗限定メニューが多く、トッピングも店舗によって異なるなど、ダイエッターにとってはメニュー選びが正直ムズイ! ただ、店舗限定メニューには、ヤバイものが乗っちゃってることが多いので(稀にすごくいいのもあるけど)避けといたほうが無難。公式メニューから選ぶほうが間違いないでしょう。
そこで選びたいのが「かけそば」。これを基準に、トッピングで必要な栄養素をプラスしていきます。まず絶対摂りたいのはたんぱく質ですが、イチオシはとり天。実際に食べてみたところ、胸肉なので身がしっかりしていて衣が薄く、油のキレも良くてかなり優秀でした!
たんぱく質補給にはやはりぶっちぎりの1位です。

とり天以外でおすすめのたんぱく源は、ちくわ天。全店舗にあるメニューで選ぶなら、温泉卵かきつねになります。
卵は以前にもお話しした通り、たんぱく質が摂れるうえ、食物繊維とビタミンC以外の栄養がすべて入った準完全栄養食。不足しがちな栄養素の底上げとして摂っておいて損はありません。きつねは油揚げなんで良いというわけではありませんが、他の揚げ物に比べたら全然まとも。きつねとそばのたんぱく質を合わせれば、ギリ20gに届くと思うので、迷ったらこれだけ食べて終わりでもいいでしょう。

「肉富士そば」に惑わされるな!
「たんぱく質なら肉を食べればいいんでしょ?」と「肉富士そば」を選んじゃう人も結構いますが、これは失敗パターン。ダイエットやボディメイクに良いのは、牛や豚のヒレ、鶏のムネやササミなど脂質が少ない部位ですが、「肉富士そば」にはおそらく、脂質の多い豚バラや豚こまが使われています。たんぱく質量は、そばと合わせて20gは軽く超えるけど、余計な脂質まで足されがち。揚げてあっても衣も薄く胸肉の「とり天」のほうが圧勝です。
若返りに効く+αのトッピングとは?

たんぱく質さえ補給しとけば、とりあえずはOKですが、さらに若返りを狙うなら、ほうれん草やわかめをトッピングしましょう。ほうれん草に含まれるカリウムは、体内のナトリウム排泄を促す作用があるため、むくみの解消に効果的。また腸内環境を整える食物繊維も摂れます。店舗によってサイドメニューで「ほうれん草のおひたし」もあるので、副菜として足すのもありです。

わかめに含まれる食物繊維やマグネシウムは、どちらも腸内環境を整えて便秘の改善に効果的。また、マグネシウムはカリウムと同様にむくみの改善にも一役買います。マグネシウムは実はめちゃくちゃ摂りづらい栄養素で、なかなか一日推奨量に届きません。毎食いろんな食材でちょくちょく摂り入れることが必要になるため、摂れるタイミングがあるなら逃さず摂って損はなし! 特にそばで塩分が多くなりがちな食事の際は、わかめトッピングおすすめです。
一番人気の「特選富士そば」は揚げ玉を抜けば優秀な一杯!

富士そばで一番人気の「特選富士そば」。おすすめトッピングにも挙げた、きつね、卵、わかめに加え、かにかま、揚げ玉、ねぎが乗っています。
かにかまは高たんぱく低脂質だし、ねぎももちろんOKなんですが、揚げ玉が乗っちゃってるのだけが残念! 揚げ玉って言わば油の塊、しかもめっちゃ悪い油です。摂りたい栄養素が何も摂れないのに、油だけが足されるまさにマイナスのトッピング。他の具材はいいのに、揚げ玉があるだけでかなり点数が低くなっちゃうので、「揚げ玉抜き」で注文すれば、かなり優秀な一杯になりますよ。