茅乃舎の出汁が他とは違う旨味を出す「おでん」の実力は

食材は、定番の大根、たまご、こんにゃく、練り物などをそろえ、旬や産地にこだわった食材を取り寄せています。牛すじは一本ずつ串入れし、丁寧に下処理をしているそうで、肉本来の旨味と出汁の味わいがぎゅっとしみています。
出汁は物販にもある「茅乃舎だし」、「こんぶだし」、「しいたけだし」を料理長が組み合わせ、食材の旨味を引き立てる合わせ出汁を完成させました。

「長年和食の料理人として、「出汁」の取り方にこだわってきた。『茅乃舎』のだしに魅了されて入社を決めた」という出汁のプロから見ても、「茅乃舎だし」で作るおでんは魅力的とのこと。

そのこだわりの出汁は店内に香りが広がり、日本人のDNAにやさしく語りかけるように、ほっこりと落ち着きます。
お酒も豊富。『久原本家』ブランドの焼酎やワインも

お酒やソフトドリンクも国産のものを中心に、日本酒や焼酎、北海道産のワインなどを揃えています。特に日本酒は季節に合わせて、ひやおろし、新酒、燗酒、様々なスタイルで楽しめます。ディナータイムには、日本酒とおでん出汁を合わせた、「だしわり」をいただくのも一興です。
![料理長が修業時代に食べたまかないから生まれたランチメニュー「おでんだしのカレーライス」(カレーライス、漬物、小鉢)1800円 [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/10/20241006-kayanoyaoden07.jpg)
ランチタイムは定食スタイルで気軽に、リーズナブルに食事ができ、ディナータイムは「おまかせ五種」(2400円)など盛り合わせや、単品での注文可能。お酒と一緒に単品で腰を据えて楽しめるので、昼と夜で使い分けできるのも魅力ですね。
生七味や柚子酢味噌、焼にんにくなど6種類の薬味、和からしで味変ができるのも同店ならでは。
シンプルながら奥深い、おでんの味。食材を引き立てる出汁としての役割と、出汁そのものの香りと味を慈しむ体験は、『茅乃舎だしおでん』でしかできません。これからの季節に欲しい、ほっこりとしたやさしいひとときが待っています。
(撮影・文◎亀井亜衣子)
●SHOP INFO
店名:茅乃舎だしおでん
住:東京都港区赤坂9-7-4東京ミッドタウン ガレリアB1F
営:11:00~16:00(L.O.15:30)、17:00~21:00(L.O.20:30)
休:館の営業に準ずる
TEL:03-3479-0880
https://www.kayanoya.com/shop/dashioden/
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