大きくてもっちり! とろける餡が大人気の看板商品『うさぎや』の「どら焼き」

上野広小路にある『うさぎや』は、大正2年(1913年)創業の老舗和菓子店。もともと西洋ロウソクを生業としていた谷口喜作氏が、上野の職人を集めて和菓子店を開いたのが始まりだそう。

同店の看板商品「どらやき」は、昭和初期に「1個でお腹いっぱいになるもの」として作られ、当初の皮と餡が一体化した”きんつば”スタイルから、現在の大きくてもっちりとしたスタイルに変わり、絶大な人気を集めています。

レンゲのハチミツが入った生地(皮)は滑らかで、カステラのようにふんわり。餡には北海道十勝産の小豆を使い、2晩寝かせ味のなじんだ粒餡は瑞々しく後味はすっきり。「とにかく美味しい!」と称賛の声が止まない名品です。
やわらかくとろけるような味わいをそのまま堪能してほしいと”生菓子”にこだわり、同店では「どらやき」の賞味期限を2日に設定。日持ちしないものを作るのは大変なことながら、変わらない美味しさを届け、店舗を増やさずに店の看板を守り続ける『うさぎや』。飽きの来ない味わいを、上野広小路でぜひ。
●SHOP INFO
店名:うさぎや
住:東京都台東区上野1-10-10
TEL:03-3831-6195
営:9:00~18:00
休:水曜
文豪たちも愛した連日完売の銀座の味『空也(くうや)』の「空也もなか」

銀座6丁目並木通りに、昔ながらの佇まいで店を構える老舗和菓子店『空也(くうや)』。明治17年に上野・池の端で開業後、戦災で店が焼失し、昭和24年に現在の場所に移転した同店の名物は「空也もなか」です。

『空也』の和菓子は、夏目漱石など多くの文豪が愛したことで知られ、中でも「空也もなか」は、予約しないと手に入れにくい人気商品。もなかの焦し皮には、「ある日、9代目団十郎が訪問した際に、火鉢で一寸焦がして食したものが美味しかったことをヒントに、今の” 焦し皮”になった」という逸話が。

香ばしい焦し皮の間には、北海道十勝の指定農家で作られる”小豆”と白ザラメ、水飴を絶妙なバランスで配合し、4時間ほどかけて炊き上げた餡がたっぷりと入っています。すっきりとキレがある甘さと程良い余韻、ちょうどいい手の平サイズで、2つ3つとつい手が伸びてしまう「空也もなか」。人気商品ゆえ、確実に購入したい場合は、余裕をもって予約のうえ来店を。
●SHOP INFO
店名:空也(くうや)
住:東京都港区銀座6丁目7-19(並木通り)
TEL:03-3571-3304
営:10:00~17:00(土曜~16:00まで)
休:日曜
賞味期限は20分!元祖くず餅・船橋屋のカフェ『BE:SIDE』の「みずくずもち」

今年で創業219年を迎える老舗「船橋屋」が表参道で展開するカフェ『BE:SIDE(ビーサイド)』。こちらで注目したい名品は、独自の乳酸菌を有した「元祖くず餅」と、ここでしか味わえない”新・くず餅”の「みずくずもち」です。
![カフェでは「元祖くず餅」をはじめ「飲むくず餅乳酸菌」なども販売 [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/06/20240628-wagashi09.jpg)
『船橋屋』で昔から愛されている「元祖くず餅」には、植物性の善玉菌ラクトバチルス乳酸菌である「くず餅」由来の「くず餅乳酸菌(R)」が含まれ、おいしいだけでなく、健康や美容など身体のコンディションを整えてくれるのだそう。「元祖くず餅」はテイクアウトのほか、店内でイートインもできます。

マストで食べたいメニューが『BE:SIDE』限定の「みずくずもち」。素材は「元祖くず餅」と同じですが、「くず餅」は最後に蒸し上げるところを、練り上げた上で冷やし固めているので、時間が経つと水分が溶け出してしまうそう。そのため賞味期限はなんと20分! ぷるんぷるんのくず餅には、黒蜜ときなこがたっぷり。もちっとした食感と喉越しの気持ち良さがたまりません。老舗が作り出す新食感と瑞々しい味わい、一度お試しあれ。
●SHOP INFO
店名:BE:SIDE
住:東京都渋谷区神宮前3-14-6
営:11:00~17:00(L.O.)
休:月曜、火曜