【小涌谷】隠れ家的カフェ『HAKONE PICNIC』で台湾グルメ

宮ノ下を後にしてやってきたのは、緑豊かで落ち着いた雰囲気が漂う小涌谷。冬の恒例行事である箱根駅伝当日は、鉄道会社の協力により、電車よりもランナーが優先される踏切があることでも知られます。

この踏切の近くで、本格派の台湾ランチを味わえると訪れたのが、国道一号線をそれた千条(ちすじ)の滝通りの坂道に2021年にオープンした『HAKONE PICNIC』です。ちなみに小涌谷は飲食店が少ないエリア、そういう意味でも貴重なお店ですね。

お店を営む李さんは台湾の出身で日本語が堪能、以前は箱根のゲストハウスでマネージャーを務めていましたが、故郷の台湾料理を箱根でも味わってほしいとご夫婦でお店を開いたそう。

奥様はデザイナー兼イラストレーターで、夫の李さんと大工さんとともにDIYして創り上げた空間は実にしゃれていて、眺めも居心地も抜群。1階は注文カウンター、2階には小上がり、ソファー、テーブル、窓際のカウンターとさまざまな席があり、台湾のグラスや民芸品などが飾られ購入することもできますよ。
穴場的なお店ですが、本場台湾の味を求めて訪れるアジアからの観光客も多くあっという間に満席になるので、開店と同時に訪れるのがおすすめです。

ランチの二大看板メニューは「鶏絲飯(ジースーハン)」と「滷肉飯(ルーローハン)」。「鶏絲飯」は細かく裂いた鶏肉に台湾フライドオニオンの特製ダレをかけたもの、台湾人のソウルフード「滷肉飯」は、台湾から取り寄せた八角や花椒の風味が味の決め手。どちらもミニサイズの豆花(トウファ)と漬物が付いて、本場の味に満足できます。
●SHOP INFO
店名:HAKONE PICNIC
住:神奈川足柄下郡箱根町小涌谷457-6
TEL:0460-83-8345
営:11:30~20:00
休:水曜、木曜
https://hakonepicnic.com/
【強羅】日本茶専門店『茶石』で個性豊かな茶葉を味わう

箱根では珍しい日本茶専門店があると聞いて訪れたのは、強羅の『茶石(ちゃせき)』。強羅駅から強羅公園に通じる公園通りをそれた静かな路地裏に2022年にオープンしたお店です。

こちらのお店、ホテルや旅館、飲食店などに業務用茶葉の卸しを行っているだけに、全国の農園や茶葉に精通。扱うお茶はすべて、単一農園で栽培された単一品種を指す“シングルオリジン”のみ。自家焙煎のほうじ茶やオリジナルのブランド茶など個性的な茶葉がそろい、試飲も楽しめます。

店内には喫茶スペースが設けられ、煎茶や玉露、かぶせ茶などを、お湯の温度や蒸らし時間を変えて味わうことで、香りや苦みの変化を堪能することができます。「抹茶ビール」や「玉露ジントニック」などのメニューもそそられます。
●SHOP INFO
店名:茶石
住:神奈川足柄下郡箱根町強羅1300-307
TEL:0460-83-8816
営:10:30~17:30
休:木曜、第1・第3水曜
https://www.hakone-chaseki.com/