【富山】美術館カフェで味わう「甘酒水出しコーヒー」に感動。アートと絶景と名水仕立ての一杯を

　富山駅からタクシーで15分ほど走らせ、市街地の喧騒を離れた静かな場所に佇む『富山県水墨美術館』が見えてきます。

　平屋建ての館内には、庭園が広がり、美術館らしい静謐な空気が漂います。和の美と自然が調和する知る人ぞ知る美術館で、心静かに過ごしたい時にふらっと訪れたい場所です。

　そんな空間の1階にこれまで休憩所として使われていたスペースが2025年2月、新たなカフェ『水の時計』として生まれ変わりました。

　富山県黒部市で自家焙煎・水出しコーヒーの名店として知られる店の2号店で、水の美味しさに定評のある黒部の名水を使い、時間をかけて丁寧に抽出されたコーヒーを提供しています。

　この日にいただいたのは、「甘酒水出しコーヒー」。コーヒーに甘酒って意外に思うかもしれませんが、ひと口飲んでその絶妙な調和に驚かされます。甘酒ならではの豊かで深みのある香りとやさしい甘さ。その奥にすっと流れるような水出しコーヒーの清らかさを感じられます。

　静かにアートを楽しんだ後、カフェでゆったりとお気に入りの一杯を味わう、そんな贅沢な時間がここでは叶いますよ。富山旅の締めくくりは、『水の時計』の一杯を添えてみてはいかがでしょうか。

（撮影・文◎岩井なな）