ディナーは地域の食材をふんだんに使用したフレンチコースに舌鼓!

そもそも「オーベルジュ」とは、レストランを備えた宿泊施設のこと。オーベルジュ滞在の目的は食事をゆっくりと堪能することであり、『那須 無垢の音』では地域の食材をメインに使った本格フレンチコースを味わうことできます。

この日のコースは、那須で採れた新鮮な春野菜をメインに、「とちぎ和牛」のフィレ肉や鮑、白甘鯛などを贅沢に使ったモダンなフレンチメニューでした。
スッとナイフが通るほど柔らかいフィレ肉や歯応えのいい鮑はもちろん、グリルされたグリーンアスパラやポタージュされた菊芋など、野菜の味わい深さに驚き! 自然豊かな那須エリアで育まれた野菜はどれも風味豊かで、素材本来の甘みや旨みがしっかりと感じられます。

総料理長の千葉さんに「1番の自信作は?」と伺うと、デザートのプレートだという回答が。
千葉さんは『那須 無垢の音』のオープンに際して那須へ移住されてきたそうですが、那須に点在する緑豊かな森に感動したと言います。「このプレートには、そんな那須の森を表現してみました。味覚だけでなく、視覚でも楽しめるデザートに仕上がっています」と千葉さん。確かに、仕上げに抹茶のあしらわれたプレートは、苔むした水庭の美しさを感じさせます。

たっぷり3時間弱かけて提供されるディナーコースは、満足感抜群。デザートプレートのあとにはプティ・フルーもあり、すべて食べ終わる頃にはお腹がいっぱいになっていました。
翌朝、同じレストランでモーニングもいただきましたが、卵料理に分厚いベーコンとソーセージ、旬野菜のサラダボウル、スープにパン、ヨーグルトにシリアルと、こちらもボリューム満点! モーニングもディナー同様、地域の食材がふんだんに使われていて、那須のおいしいものをたっぷり味わえました。
なお、ディナーとモーニングのメニューは、食材の旬に合わせて変動するそう。その季節の一番おいしい食材が採用されるとのことで、何度訪れても新しい味に出会えそうです。
まとめ

那須塩原にオープンした『那須 無垢の音』は、五感で楽しめる水庭と、プライベートな時間を楽しめるスウィートヴィラ、そして地域の食材をふんだんに使用した極上の料理が楽しめるラグジュアリーなオーベルジュでした。
なお、オーベルジュのほかに、7月には宿泊と朝食(部屋食)のみをリーズナブルに楽しめる「B&B(ベッド&ブレックファスト)」もオープン予定。こちらでもオーベルジュ同様、四季で表情を変える水庭を見学することができます。気になる方はぜひ、公式サイトで続報をチェックしてみてください。
(撮影・文◎藤間紗花)