進化系台湾ラーメン!『つるりん』の「台湾カレーラーメン」

まずは、営業時間が19時から午前10時までと長く、結果的に「朝ラー」も楽しめることで人気の店『台湾まぜそばとカレーうどんのお店 つるりん』(以下、『つるりん』)。栄の繁華街にある店で、その名の通り「台湾まぜそば」と「カレーうどん」を主体にしています。中でも特筆すべきは、「台湾ラーメン」をカレー味にした「台湾カレーラーメン」というメニューです。

着丼した「台湾カレーラーメン」からはカレーのスパイスとラーメンの出汁、そして台湾ミンチが三位一体となった複雑な香りが漂っており、食欲を刺激してきます。さっそく口にするとこれが美味! 一見「えげつない足し算」のようにも映りますが、各具材のバランスが細やかに配慮されており、パンチはあるのに繊細な味に完成されていました。

コシのあるちじれ太麺はもちろん、別途オーダーしたご飯との相性も抜群。素晴らしい進化系「台湾ラーメン」だと思いました。営業時間が長い店にありがちな調理の荒れや店内の汚れた感じもいっさいなく、かなり好印象を覚えました。『つるりん』は、進化系「台湾ラーメン」の名店と言って良いと思いました。
シンプル・イズ・ベスト!『南陽倶楽部』の「台湾ラーメン」

続いては、2023年秋にオープンしたばかりの『南陽倶楽部 錦三丁目店』。『南陽倶楽部』は愛知県の刈谷市で行列ができる中華レストランで、一説には「元祖『台湾ラーメン』の『味仙』より旨い」という人もいるそうです。そんな同店が、名古屋屈指の繁華街・錦三丁目に出店したわけですから、やはり「台湾ラーメン」の味わいに期待が高まります。

オーダーし着丼した「台湾ラーメン」からは、辛味と出汁の複雑な香りが漂います。一口スープをすすると、他店の「台湾ラーメン」よりも香味を立たせている印象で、丁寧に調理されているように感じました。『南陽倶楽部』の「台湾ラーメン」は、出汁の香りと味もきちんと立ち上がらせ、黄色い麺に絡むように、緻密に設計された味のように思いました。“錦三丁目なら絶対ここ!” と、こちらもまた激推ししたい「台湾ラーメン」でした。