超巨大エビフライの惣菜パン!「おっきなエビフライサンド」

まず視界に飛び込んできたのは、約20cmの特大エビフライがドーンとのった「おっきなエビフライサンド」。その圧倒的なビジュアルに釘付けです。別添えの照り焼きマヨソースをお好みでかけていただきます。

ひと口頬張ると、肉厚なエビのプリッとした食感にびっくり! 衣はザックザクだけど軽めで、洋食屋の立派なエビフライを食べた時のような満足感があります。
さらに、驚くべきはバンズの美味しさ。北海道産の小麦粉「ゆめちから」と「春よ恋」をブレンドした食パン生地がベースで、外はサクッ、中はふんわりした香り高いヴィエノワはリッチな味わい。ボリュームのあるエビフライや濃厚な照り焼きマヨソースにも負けない存在感です。
お酒にも合う! 自家製具材が自慢の贅沢な惣菜パン

お次は「トリュフ香るキノコソテークロックムッシュ」。食いしん坊は、“トリュフ香る”というワードを見過ごすわけにはいきません。ソテーしたキノコとベーコン、自家製ホワイトソースのコクとトリュフオイルの芳醇な香りが合わさって、幸福感に包まれます。

そしてやはり際立つパン生地の美味しさ。なぜこれほど具材に負けない味を出せるのかを尋ねると、「うちはクロワッサン以外のほぼ全てのパンに自家製塩こうじを使用しているので、旨味を強く感じるのだと思います」と、マネージャーの品川勇太さん。
また、沖縄のシママース(塩)や奄美諸島産の素炊糖(すだきとう)など調味料にもこだわっているため、自然な甘みや旨味を感じられるのだとか。具材の野菜も、なるべく地元のものを使うように心がけているそうです。

自家製の燻製したたまごがどっさり入った「燻製たまごサンド」は濃いめの味付けで、お酒のアテにもなりそう。少し甘めのパン生地との相性も抜群です。

居酒屋メニューから発想を得たという「いぶりがっこポテサラパン」は、クセになる美味しさ。店で燻して自作したいぶりがっことポテサラがフランスパン生地で包まれ、噛むほどに小麦の香りと薫香が口の中で混ざり合います。惣菜パンとしての完成度が高い一品です。
まとめ

今回トライした惣菜パンは、どれも満足度の高い4つのサンド。「他のパン屋さんにはない驚きや発見のあるものを作りたい」というシェフの言葉通り、独創性がありながらも、素材や調味料など細部にまでこだわったパンの優しい味わいが印象的でした。
このほか、パティシエ出身のオーナーシェフが作る甘い系のパンや季節によって変わるロールケーキなども絶品で、地元千葉県産のピーナツをふんだんに使ったバターサンドは、千葉を代表する手土産と言っても過言ではないぐらいの逸品です。
「年に数回しか食べない華やかなケーキよりも、毎日食べたくなるようなパンやお菓子を提供する」というポリシーで、地元の方の生活に寄り添う『コナノスミカ』のパン。一度食べれば、またすぐに再訪したくなること間違いなしです。
基本は週に4日の営業で、不定休の場合もあるので、訪れる前にSNSで開店情報を確認することをおすすめします。外房に遊びに行った際には、ぜひ足を運んでみてください!
(撮影・文◎野口ひとみ)