濃い茶葉の香りに心やすらぐ|「グリーンティー」

バニラに匹敵する定番メニュー「グリーンティー」。食べてみると、まず抹茶の渋味がぶわっと広がり、その後にアイスの甘みがじわりと訪れるので、一口で二度おいしい。シンプルながらも、長い余韻が残るのも特徴。味わっている時間そのものがゆったりとしたものになるイメージです。疲れがたまる正月休みの後半に食べたいと思いました。
【評価】
濃厚さ ★★★☆☆
食べごたえ ★★★☆☆
特別感 ★★☆☆☆
総合 ★★★☆☆
和の重低音が心と胃袋に響き渡る|「華もち 抹茶あずき」

出ました、華もちシリーズ! 「華もち 吟撰きなこ黒みつ」を食べて電流が走ったので、こちらの抹茶あずきにも期待が高まります。
いざひと口。「おおっ、これは……」。あずき・もち・抹茶が多重層的なハーモニーを奏で、ものすごく美味しい。しかし……いかんせん重い、重すぎる! ハーゲンダッツは素材一つあたりの濃厚さが半端ないのはご存知の通り。下手したら、そのへんのカフェの抹茶パフェよりインパクトがあるかも。
単体で食べると最強だと思いますが、おせちや日本酒で疲れた時に食べるのには、少し重すぎるかもしれません。ものすごく美味しいんですけどね。
【評価】
濃厚さ ★★★★★
食べごたえ ★★★★★
特別感 ★★★★☆
総合 ★★★★☆
ケーキとアイスの融合|「イタリア栗のタルト」

それにしても、ハーゲンダッツの商品開発力には驚かされますね。新商品のアイスを食べていると、“新世代のアイスを作ろう!”という意気込みがひしひし伝わってきます。
「イタリア栗のタルト」も、そんな心意気を感じる一品でした。ひと言で言うと、ケーキとアイスを融合させた新スイーツ、といった印象。モンブランと同じような栗のざらっとした食感もありつつ、スプーンを入れた時の柔らかさ、それを口に運んだ時のとろけ方がなんとも心地よい。驚きの食体験ができます。
【評価】
濃厚さ ★★★★★
食べごたえ ★★★★☆
特別感 ★★★☆☆
総合 ★★★★☆
食べ出すと止まらないコク深さ|「香ばしバタービスケット」

料理は引き算、とよく言われますが、この「香ばしバタービスケット」は、その逆を行くパターン。ミルクベースのアイスにカラメルを混ぜて、甘みを増加。さらに、バターの風味もしっかり追加。結果、めちゃくちゃコク深い! 洋の要素が強いので、和食に飽きてきた人にオススメ。やみつき系で食べ出すと止まらない魅力があります。
【評価】
濃厚さ ★★★★★
食べごたえ ★★★☆☆
特別感 ★★★☆☆
総合 ★★★☆☆
ジューシーな果肉と心地いい酸味に感激|「ストロベリー」

ここまで、限定フレーバーを多く食べてきたので、「いまさら王道フレーバーを食べても……」と思っていたのですが、それは間違っていました。ラインナップに並び続けているだけあって、食べた時の感動はやっぱり大きいことが判明。
ストロベリーの酸味、アクセントとなる果肉がめちゃくちゃ秀逸。食べ始めると、いつの間にかカップが空になりました。個人的に、ハーゲンダッツのレギュラーメニューで1番好きな味かもしれません。
【評価】
濃厚さ ★★★★★
食べごたえ ★★☆☆☆
特別感 ★★☆☆☆
総合 ★★★☆☆
チョコと苺が良さを引き立て合う至極の味|「苺のトリュフ」

苺のトリュフは、12月5日に販売されたばかりの新作ですが、スプーンを口に運んだ時に、あまりの美味しさに頭の中が真っ白になりました。まず、ストロベリーの酸味とミルクの甘みが融合した味わいが抜群にウマい。
しかも、その中に入っているチョコレートがアクセントとして効くんです。チョコレートの上品な甘みのおかげでストロベリーの酸味が引き立ち、ストロベリーの酸味のおかげでチョコチップの甘みも引き立つ。「互いが互いを引き立て合う」という表現をよく聞きますが、それはこのアイスのことです。
甘味と酸味の波状攻撃。ひと口食べるとスプーンでアイスをすくう手が止められなくなります。筆者は、今後しばらくこのアイスばかり食べることになると思います。というわけで「華もち 吟撰きなこ黒みつ」に続き、満点です。
【評価】
濃厚さ ★★★★★
食べごたえ ★★★★★
特別感 ★★★★★
総合 ★★★★★
酸味好きにオススメしたい|「バー 苺&ミルク」

「バー 苺&ミルク」は、ミルクをストロベリーで包んだ棒アイスです。これまでのカップアイスとは特色が異なります。棒アイスならではのシャキシャキ感が非常に美味しいのですが、酸味も大幅にアップ。どちらかと言えば、真冬よりは真夏に食べたいアイスといった感じですが、味の濃いオードブルのデザートとして食べるのはアリかもしれません。
【評価】
濃厚さ ★★★☆☆
食べごたえ ★★★★☆
特別感 ★★☆☆☆
総合 ★★★☆☆
コテコテ濃厚。だがそれがウマい|「クリスピーサンド 木苺とバニラのカフェ」

ハーゲンダッツのラインナップの中でも、カップアイスに続く人気勢力・クリスピーサンド。筆者は、パリパリ食感のクリスピーさが好きでたまに買います。まず、食べたのが、「木苺とバニラのパフェ」。
ハーゲンダッツお得意の洋スイーツをオマージュして開発されたアイスです。味は、こってりのひと言! クリスピーサンドのちょっとした塩気のおかげか、アイス部分が非常に濃厚なのです。そして、ストロベリーの酸味も最高。満足感の高いアイスでした。
【評価】
濃厚さ ★★★★★
食べごたえ ★★★★★
特別感 ★★★★★
総合 ★★★★★
ちょっとビター|「クリスピーサンド ヘーゼルナッツラテ」

いよいよ最後のアイス。さすがにお腹が冷えてきました。「クリスピーサンド ヘーゼルナッツラテ」をいただきます。
この商品、ラテのビターな風味を再現しているのがスゴい。ひと口かじると、ラテのほろ苦くもマイルドな香りが鼻を抜けました。ここまでアイスの完成度を高められるのは、脱帽ものです。味のインパクトが強いので、まだ胃が疲れていない年末に食べたいイメージのアイスです。
【評価】
濃厚さ ★★★★☆
食べごたえ ★★★★★
特別感 ★★★★★
総合 ★★★★☆
まとめ:「苺のトリュフ」が優勝!

ということで、12種類のハーゲンダッツを食べ終えました。わかりきったことではあるのですが、すべてのフレーバーがそれぞれウマい!そして、個人的にはストロベリーアイスが好きなことに気づきました。正直、甲乙つけがたいです。
その中でも最強と思ったのは、「苺のトリュフ」です!
「華もち 吟撰きなこ黒みつ」と迷ったのですが、年末年始の和食三昧の状況を想像すると、洋のフレーバーである「苺のトリュフ」のほうが食べたくなるだろうなと思ったのが決め手になりました。
とはいえ、今回食べたハーゲンダッツにハズレはありません。年末年始に向けて、みなさんも好きなフレーバーを見つけてみてください。ハーゲンダッツへの理解が深まり、より美味しく楽しめるようになると思いますよ。※2024/1/5追記:「熟成バニラ 芳醇な香り」は2023年末で売り切れ・終売となっています。
(撮影・文◎中たんぺい)