ラーメン官僚も絶賛! 北千住『らぁ麺屋のさかいさん』の絶品ラーメン「牛中華」とは?

ラーメン官僚も絶賛! 北千住『らぁ麺屋のさかいさん』の絶品ラーメン「牛中華」とは?
食楽web

 今回は、『らぁ麺屋のさかいさん』を紹介します。2023年8月23日、足立区南西エリアの人口集積地・北千住にオープンしたお店です。ロケーションは、4社5路線が乗り入れ、国内でも指折りの乗降客数を誇る超・巨大ターミナル・北千住駅の東口から徒歩約2分。

 同店を切り盛りするのは、酒井康年店主。酒井氏は、異業種からの転身組。ラーメン職人としての振り出しは、千葉県柏市の人気店『らーめん工房けや木』から。『けや木』にて3年間修業した後、牛ラーメンの全国的名店『マタドール』の門を叩き、牛使いの名手・岩立マスターに師事。同店で地道に研鑽を重ね、2号店である『柳麺マタドール』の店長を経て、岩立マスターから店舗を譲り受ける形で独立を果たしたベテランです。

店舗外観は、『みそ味専門マタドール』、『柳麺マタドール』と、ほぼ変化なし。関東圏在住のラーメンに明るい方であれば、人気店『柳麺マタドール』の跡地と言った方が、話が早いかもしれません
店舗外観は、『みそ味専門マタドール』、『柳麺マタドール』と、ほぼ変化なし。関東圏在住のラーメンに明るい方であれば、人気店『柳麺マタドール』の跡地と言った方が、話が早いかもしれません

 そんな酒井店主に一風変わった屋号(『らぁ麺屋のさかいさん』)の由来を尋ねたところ、以下の答えが返ってきました。

「誰が何を作っているのかを明確に示すため、そして、お客さんに『ランチはさかいさんのところに行くか』、『今日はさかいさんのラーメンを食べに行こう』といった親近感を抱いてもらいたいと考え、この屋号に決めました。それに『マタドール』は全国区の名店なので、その新ブランドだと誤解させてしまうのも避けたかった」とのこと。

 なるほど、この屋号には、一度耳にしたら忘れることが困難なほどのインパクトがあります。特に、屋号に「さん」を付している点が秀逸ですね。近年、屋号に氏名を冠するラーメン店は増加傾向にありますが、私が知る限り、人名に「さん」を付すラーメン店は、千葉県船橋市の『魚骨ラーメン鈴木さん』など、ごくわずか。このひと工夫で、屋号に絶大なインパクトを付与できるのですから、作戦勝ちと言えるでしょう。

店内は、カウンター席のみ8席
店内は、カウンター席のみ7席

 さて、ここまで説明すれば、もうお分かりだと思います。全国区クラスのビッグネーム『マタドール』で店長まで経験し、独立に当たり、ラーメン職人界の重鎮・岩立氏から店舗まで譲り受けた酒井氏が腕を振るう新店。いわゆる“優良店フラグ”が立ちまくったお店なのです。

 ラーメン好きであれば、そんな存在をスルーできるはずがありません。私も居ても立ってもいられなくなり、オープン当初、及び、後発メニューである「味噌らぁ麺」発売開始直後の2度にわたり訪問させていただいた次第です。