濃厚な甘さと後味のバランスが絶妙のミックスジュース

ミックスジュースを一口飲むと、キーンと冷えていてまったりとした飲み口。関西人以外であればビックリするであろう濃厚な液体ですが、生粋の関西人である筆者にとっては無性に懐かしさがこみ上げるテイストとなっています。
大阪のミックスジュースの誕生背景は、『千成屋珈琲』の初代店主が前身となるフルーツ店を営業していた頃、完熟果物を独自の配合でミキサーにかけ店頭で提供したのが始まりなのだとか。
バナナとミルクがベースとなっているのですが、ほかのフルーツも入っていて、濃厚な甘さでありながら終始甘いだけでなく、仄かな酸味もあって後味はスッキリとしています。

一緒に頼んでおいた「ミックスフルーツサンドウィッチ」は、フルーツと生クリームがたっぷり入った贅沢な味わい。「THE喫茶店」という定番メニューで、美味しさと一緒に、またもや懐かしさが湧き上げました。
![[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2023/12/20231206-mixjyuce07.jpg)
店内に流れるムーディーなBGM、ドアの開閉の度にカランコロンとなるドアの音を聞きながら、フルーツサンドとミックスジュースをいただく時間はまるで、昭和の映画の世界。しかし、すりガラスの向こうは観光客で溢れかえる喧騒的なジャンジャン横丁……という不思議な雰囲気の組み合わせとなっています。
ジャンジャン横丁にある新世界の定番の味というと、たこ焼きや串カツ、土手焼などビールと相性のいい甘辛い味の食べ物が多いので、テイストが完全に異なる喫茶店での一休みはピッタリ。
調査結果

ちなみに今回紹介したお店と棟続きのお隣に「千成屋フルーツパーラー」というオシャレなカフェも併設。こちらはキッチンが千成屋珈琲と繋がっていて、同じメニューが堪能できます。
レトロな雰囲気が味わえる喫茶店の方が人気ではありますが、サッと入るのであれば、こちらもオススメとなっています。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
千成屋珈琲
住:大阪府大阪市浪速区恵美須東3-4-15
TEL:06-6645-1303
営:月~金 11:30~19:00、土日祝 9:00~19:00
休:なし
https://sennariya-coffee.jp/
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。