客席がない謎のレストランが東京・初台に突如出現! 真相を確かめに突撃してきた

客席がない謎のレストランが東京・初台に突如出現! 真相を確かめに突撃してきた
食楽web

●渋谷区の初台駅近くにオープンしたユニークなお店を調査! 客席がない理由を探ってきた

 京王線・初台駅から程近く、甲州街道沿いに現れた『客席のないレストラン』。オシャレな外観でガラス張りのキッチンは、外からでも調理の様子が見える落ち着いた雰囲気のお店です。ですが、入口から中をのぞいても、やはり客席はありません。一体どんなレストランなのでしょうか? 気になったので、探ってきました!

こちらの店舗は約20坪。飲食店としては小さめのスペースです
こちらの店舗は約20坪。飲食店としては小さめのスペースです

 実際に行ってわかったことは、このお店がテイクアウトとデリバリー専門店だということ。コロナ禍で急激に増えた業態のひとつです。ただ、これまでのデリバリー専門店は俗に「ゴーストレストラン」とも呼ばれ、アプリ経由で注文すると、どこかで誰かが作った料理が、また別の誰かによって運ばれてくるスタイル。それに対し、「客席のないレストラン」はオープンキッチンのように、作っている様子がわかるので安心感があります。

 ですが、ここでは15ブランド、約200品を作ることができると言います。このレストランを運営しているのは、『きちりホールディングス』のグループ会社である『レストランX』。きちりホールディングスといえば、アッパーな料理で人気の居酒屋『KI・CHI・RI』をはじめ、ハンバーグ専門店『いしがまやハンバーグ』やオムライス専門店『3 Little Eggs』、『黒豚とんかつ とん久』、『GOOD MEAT STOCK~肉屋バル』など多彩な飲食店を運営している会社。これは期待できますね!

15ブランド約200品と豊富すぎるメニュー

 今回オープンした『客席のないレストラン』は、こうした多ジャンルの店舗を展開する基盤があったからこそ実現できたメニューの豊富さ。唐揚げ丼や洋食ハンバーグとフライ、博多スタミナ焼肉、韓国食堂、炭火焼うなぎ、四川麻婆豆腐など15ブランド、200品以上が作られるそうです。

 ただ、いくら調理に特化した店舗だとしても、これだけの多彩なメニューをこのキッチンだけで本当に作れるのか? と疑問がわきますが、実はこの店舗の近くにセントラルキッチンがあるそうで、そこで素材のカットや味付け、下処理を行い、『客席のないレストラン』では仕上げをしているとのこと。

お店で販売しているメニューの一例。左「四川麻婆豆腐」1180円、右「うな重 特上」2580円(※ビジネスランチ対応)
お店で販売しているメニューの一例。左「四川麻婆豆腐」1180円、右「うな重 特上」2580円(※ビジネスランチ対応)

 料理の価格は平均1200~1500円。食材の多くは、生産者の元に出向いて厳選したものを使用。グループ企業が展開する実店舗の商品開発で培ったノウハウを活かして食材を仕入れ、味を作り出しています。15ブランドを横断して食材を使うので無駄が出ず、またセントラルキッチンで調理することで複数の業態で使用しやすくする…といった工夫がなされています。

 オーダーはアプリ経由で完全キャッシュレス。テイクアウトなら注文から約20分、デリバリーは約30分で届くそうです。レストランクオリティのメニューが気軽に楽しめるのはいいですね!