ほぼ2kg!威風堂々としたうどんの山が輝く「魚介豚骨うどん(鬼盛)」1928g

テレビを見ながらのんびり待つこと10数分。目の前にやってきたのは、魚介豚骨ならではのいい香りが漂うつけ汁に、山となった麺。出来立てのうどんはツヤッツヤ。早速計測です。
直径28cmの皿に盛られたうどんは高さ約9cm、重さは1540g。つけ汁は直径16cmの器で388g。トータル1928gになります。水を飲みながら味わえば確実に2kg超えするデカ盛りです。

早速一口! うどんは平打ちで縮れているので、いわゆる武蔵野うどんよりも食べやすい。食べていくうちに顎を酷使、ということはなさそうな、程よいぶりぶり感です。そして縮れ麺だからなのか、つけ汁の持ち上げもいい。しっかり絡んで口の中にやってきます。
つけ汁の方は、ネギや油揚げなどが入っていて、味噌煮込みうどんみたいなルックスですが、魚粉たっぷりでしっかりと魚介豚骨。最初に魚粉の旨みがブワッと広がり、後から豚骨の甘みがふんわりやってきます。うどんだけで1.5kgあるけれど、なんかスイスイ味わえます。美味しい!
魚介豚骨ってラーメンならではのスープだと思っていたけれど、うどんにもこんなに合うことに驚きです。これはクセになる。頼んで正解です!

「うどんは武蔵野うどんですが、手打ちで、平打ちのちぢれ麺。佐野ラーメンに近いうどんです。全粒粉を使っているので、やや褐色なのも特徴ですよ」と話すのは店主の加賀崎崇幸さん。
「うちは一言で言うなら変わり種のうどんの店。和のテイストの中に、洋や中の味付けが入っているんですよ」。なるほど。だからうどんのつけ汁なのに、ラーメンみたいに魚介豚骨ってことなんですね。
熊谷の新名物になるか!? 彩り華やかな『熊谷まぜうどん』

続いてやってきたのは店の看板メニュー、「熊谷まぜうどん」。角煮、刻みきんぴら、魚粉、小ネギ、ニラ、卵黄、ニンニク、刻みのり、糸トウガラシなど具沢山トッピング。こっちは並盛りでいただきます。
「私がうどん屋を始めたきっかけが、盛岡のご当地麺、じゃじゃ麺を食べた際、あまりの美味さに衝撃を受けたからなんです。なので、じゃじゃ麺を昇華させたまぜうどんがあってもいいのでは、と考えて作ったのがこの『熊谷まぜうどん』なんですよ」と店主。肉味噌の代わりに角煮、そしてさまざまな野菜と黄身。かなりの昇華っぷりです。
「熊谷まぜうどん」は2022年9月に誕生した新メニュー。これから地域に馴染み、ゆくゆくは熊谷名物になれば、と話す店主。日本一暑い街とも呼ばれている熊谷だから、涼しく味わえるまぜうどんはブレイクするのでは? 夏の激しい日には40度近くの気温になることもある熊谷。食べやすくて具沢山のいいまぜうどんは、一度食べたらリピートするお客さんが増えそうな気がします。

ちなみに「熊谷まぜうどん」は、並盛り、大盛りの2サイズですが、うどん2kg、具材1kgのメガサイズ「キング豚玉」(3500円)もあります(※2日以上前の事前予約が必要です)。
そして、メニューの中で気になった表記が。5kgのSAZ盛りとか、6kg以上の〇〇盛りって? 「あれは、初めて完食した人の名前を入れることになっているんですよ。5kgのうどんを食べたのがSAZさんなので「SAZ盛り」に。6kg以上はまだ完食者がいないので、名前がついていないんですよ」。うどん6kgということは、おそらくつけ汁も1kg以上になりますよね? もはや神の領域です。
まとめ
噛むと小麦の香りも感じる全粒粉入りのうどんに、魚介豚骨などオリジナリティあふれるつけ汁など、他では味わえない、美味しいうどんが楽しめる『手打ちうどん こんこ屋』。もちろん己の限界まで味わえるデカ盛りサイズも充実しているので、今後注目が高くなるかも?
次回は肉汁ともう1種類選べる「Wスープうどん」か、豚バラ丼とのセットにするか。熊谷で腹ペコになったらまた来たいと思います!
(撮影◎小嶋裕 文◎いしざわりかこ)