一生に一度は飲んでみたい酒! 浅草『神谷バー』の名物「デンキブラン」を洋食と共に味わってきた

死ぬまでに一度は飲んでみたい酒「デンキブラン」とは何なのか? 浅草『神谷バー』その魅力に迫る
神谷ビルは1921(大正10)年竣工。奥にある新館は昭和55年竣工 | 食楽web

 いつか行こうと思いつつ、あまりに有名だったり身近すぎたりして結局行きそびれてしまう…。そういう場所、ありませんか? 筆者にとっては、浅草のランドマーク的存在であり、伝説的カクテル「デンキブラン」で有名な『神谷バー』がまさにそうでした。

 創業はなんと1880(明治13)年。看板メニューのデンキブランは1882年(明治15)年に製造がスタート(当時は「速成ブランデー」という名称)。

『レストランカミヤ』では、デンキブランはもちろん、ハンバーグステーキ(900円)やビーフシチュー(1450円)などの洋食メニューのほか、1階・神谷バーの定番メニューも楽しめます
『レストランカミヤ』では、デンキブランはもちろん、ハンバーグステーキ(900円)やビーフシチュー(1450円)などの洋食メニューのほか、1階・神谷バーの定番メニューも楽しめます

 名称の由来は、明治時代は電気が珍しかったため、舶来の目新しいものとして「デンキブラン」と名付けられたそう。太宰治「人間失格」、芥川龍之介「十円札」、林芙美子「新版 放浪記」などの作品にも登場するカクテルです。

1Fが『神谷バー』、2Fが『レストランカミヤ』。今回は2Fへ!
1Fが『神谷バー』、2Fが『レストランカミヤ』。今回は2Fへ!

 というわけで今回は、神谷バーの2階にある洋食レストラン『レストランカミヤ』を初訪問し、デンキブランや、ここでしか味わえない料理を堪能してきたので、その全貌をレポートしたいと思います。それではいざ実食です!