
無性に食べたいものがあるときに「○○の口になっている」という表現を使うことがありますよね。「せっかくカレーの口になってたのにうどんか…」とか「焼肉の口になってるから焼肉屋さんを探そう!」なんてことを、実際に筆者はよく言ったり思ったりします。
さて先日、東京・大井町で所用を済ませた筆者。駅に向かって歩いているときにお腹がグゥ~と鳴りました。時計を見ればお昼どき。この瞬間なぜか“ラーメンの口”になってしまい、JR大井町駅周辺で無意識にラーメン店を探し始めました。そして見つけたのが『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜』。“ラーメンの口”が加速していくのを感じつつ、券売機で食券を購入しようとした瞬間、予想だにしない事態が発生。

なんと、メニューにからあげがあるのです。なんてこった! カラアゲニストとして、これは食べないわけにはいかないじゃないか! さっきまでラーメンの口だったのが、一瞬にして「からあげの口」になっています。初志貫徹できない意志の弱さも“からあげサマ”の前では致し方なし。心の中でメニューのラーメンに「ゴメンナサイ!」と言いつつ、券売機の「爆盛りてりたま唐揚げ丼」(880円)と「唐揚げ(単品)」(5個・310円)をポチッ。
しかし結論から言えば、これが大正解。ラーメン店のサイドメニューからあげが美味しくなっていることは、これまでこのコラムで何度も紹介してきましたが、またひとつラーメン店の絶品からあげに出会うことができました。めちゃくちゃ美味しかったので、その全貌をご紹介していきましょう。