思わず笑っちゃう高さ約15cm! 厚焼き玉子の分厚さでウナギが浮いて見える「そびえる鰻玉丼」

目の前にやってきたのは、丼より高く盛られた褐色のゴハン、その上に厚焼き玉子、そしてウナギの蒲焼き! 確かにウナ・玉・どん!
早速計測です。直径15.5cmの器で高さ約15cm、重さは1073g(器の重さを除く)。丼の大きさはよく見るサイズ感としても、この高さ。そして、ウナギが丼の上で浮いている!? のは初めて見た。SNSでバズったというのも納得です。

「『そびえる鰻玉丼』は、元々、4月に大阪で新店舗がオープンした際に、ランチのキラーコンテンツとして誕生したものなんですよ」と話すのは、開発本部の西村直樹さん。大阪で人気が出たことから、東京でもやってみようということになり、池袋の『いづも』でも始めたそう。大阪発なんですね。
「この1~2年、コロナの影響で、ランチですら不要不急の外出を控えないと、という風潮だったと思うんです。しかし、外に出て働いている人にはランチなどの外食は必要。そこで、おうちゴハンでもコンビニなどのテイクアウトでもない、食べにきて楽しんでいただけるものを、と思って始めたんです」。なるほど。大きさも見た目も、お客様を喜ばせたい気持ちから、だったんですね。

そして、一口食べてから気づいた。ゴハンが“ウナギのタレがかかっている白飯”ではなく、ウナギだれを全体的にまとった甘辛ダレゴハンになっている! なので、ゴハンだけでガンガン食べられる味わい。ウナギの旨さを受けるゴハン、ではなく、おかずになれちゃうゴハン。最初は薄味に感じていたけれど、食べ進めるうちに、口の中に旨みがどんどん蓄積されていく感覚になります。
「ウナギは、産地は問わず、厚みがあって、ふっくらしていて食べ応えのあるものを頼んでいます。タレはウナギとお米にあうように考えられたオリジナルのタレですね。独自の風味が出るよう、継ぎ足しで使っています。サラリーマンの方がランチでウナギ、となると、時間がないからパパッと食べたいですよね。だからなるべく早く提供できるよう、タレも工夫しているんですよ」。確かに、ウナギって焼くのに時間がかかるイメージ。それが、ほとんど待たずに食べられるなら、ランチの候補店に入ってきますね。

重さは1kgちょいですが、鰻もゴハンも厚焼き玉子も旨みたっぷり。ドスっとお腹にたまります。もしかしたら、厚焼き玉子が、一番味がしっかりしているかも? 厚焼き玉子を箸休めに食べ進めるといいですよ、とアドバイスされたけれど、箸休めというより主役の一つ、という感じ。ウナギ、ゴハン、厚焼き玉子、3つの主役がそれぞれの旨さを主張してくる感じです。
今までいろんな1kgサイズの丼ものを食べてきたけれど、ドスっと感では上位に来ること確実。満足感がすごい!
「もしボリュームのある丼がお好みなら、『そびえる鰻玉丼』の次に新しく出している『にゅるりと鰻牛丼』もオススメですね。ウナギと牛肉をニンニク醤油で味わう丼で、牛100gで1628円、300gで2728円。こちらもランチ限定です」。こっちはニンニクしょうゆ味な分、さらにスタミナもつきそうな気がします。
見た目のインパクトはもちろんですが、味が力強くて、元気の素をチャージしているぞ~っ! って気分になれた「そびえる鰻玉丼」。もちろん、近いうちにまた店に行き、「にゅるりと鰻牛丼」300gも食べないと! SNSでバズったのも、若者客が多いのも、なるほど~と納得できる、食べ応えのある鰻玉丼でした。
(取材・文◎いしざわりかこ)