『ばんから池袋本店』で1kg超えのデカ盛り「かき氷ラーメン」を食べてきた

『ばんから池袋本店』で1kg超えのデカ盛り「かき氷ラーメン」を食べてきた
食楽web

「夏だ! 海だ! かき氷だ!」ならわかる。が、「夏だ! かき氷だ! ラーメンだっ!」となると、それは未知の世界。ラーメンの上にかき氷が乗っているのか? それともラーメンがシャリシャリに凍っているのか?

 謎のかき氷ラーメンの正体を解明しに向かったのは、東京豚骨の人気店『ばんから池袋本店』。目指すは夏季限定の「かき氷冷やし味噌ラーメン」です。

券売機には冷やしラーメンと一緒に「かき氷冷やし味噌」の文字が。斜め上の「角煮ストロング」も気になる~
券売機には冷やしラーメンと一緒に「かき氷冷やし味噌」の文字が。斜め上の「角煮ストロング」も気になる~

 店に入り、まずは券売機でかき氷をチェック。すると、「冷やし味噌ラーメン」(850円)、「冷やし黒辛ねぎ味噌」(980円)、「冷やし生姜ナス味噌」(980円)と並び、水色のボタンで発見。この4つが夏季限定の冷たいラーメンってことですね。ここは迷わず、「かき氷冷やし味噌」と替え玉1つで注文。

 カウンターを見ると、レトロなデザインの手動かき氷機が置いてある。まさかあれでラーメンを削るんじゃ……。もしかして夏の飾り? いやでも普通ラーメン屋に飾りでかき氷機は置かないし。ってことは? いやまさか!?!? ぐるぐる頭の中で何が起こるかを想像してしまいます。

いやまさか、のまさかだった! 味噌スープのかき氷が麺の上にシャカシャカかけられていく~!
いやまさか、のまさかだった! 味噌スープのかき氷が麺の上にシャカシャカかけられていく~!

 注文して数分後、それまで厨房にいたスタッフさんが、麺や具を乗せた器を持って、カウンターにあるかき氷機の前に。えっ、もしや? と思った瞬間、味噌スープ色、褐色の氷を丼の上にシャカシャカ削り始めた~! 注文が入ってから削るライブかき氷。いや、当たり前ですが。今までラーメン屋で見たことのない光景が繰り広げられています。海の家じゃない、ここラーメン屋さんだし!

 丼から溢れるほどの山になったところで、目の前に登場。本当に「かき氷冷やし味噌」だ~!

氷の山。なので上から見ても具や麺は見えない。味噌色のかき氷。衝撃のビジュアルです
氷の山。なので上から見ても具や麺は見えない。味噌色のかき氷。衝撃のビジュアルです

 氷が解け出す前に急いで計測。直径21cmの丼に高さ15cmの山。重さは1247g(器の重さを除く)。山をいきなり崩しそうになりつつも、まずはレンゲでフワッフワのかき氷を一口。うん。豚骨味噌味。シャシシャリしているせいか、くどさとか重さはなく、スッキリした美味しさ。これ、甘いものが苦手な人のかき氷としていいかも。口の中でほろっと解けていく瞬間、旨みが口の中に広がります。美味しい~。

 続いて、山を崩さないよう、そっと山の中央部を掘ると、もやしキャベツ発見。山の中央部はもやしキャベツだったんですね。これまた氷効果でシャキシャキ。かき氷効果、野菜にもいい食感を作り出しています。

「かき氷冷やし味噌」880円+替え玉1つ240円。夏季限定。おそらく9月末ぐらいまでの販売
「かき氷冷やし味噌」880円+替え玉1つ240円。夏季限定。おそらく9月末ぐらいまでの販売

 ちょっと楽しくなってきて、氷スープをガンガン食べていたら、キーン! きた~! 眉間が痛い! 2020年夏、最初のかき氷だったせいか、かき氷あるある、すっかり忘れてた~っ。痛みが去るのをじっと待ってから食べるのを再開。溶ける前にと思って急いで食べるとキーンってなります。考えてみれば、麺は通常のスープより伸びないから、慌てなくていいのに。

 氷がじわじわ解け始めると、もやしキャベツの他に、メンマとチャーシューも発掘。ちょっと宝探し感があります。やっと辿り着いた麺は太ちぢれ麺。ぶりっとした存在感のある麺です。

溶け出した山からもやし。色が同じでわかりにくい!? これがシャキシャキでうまいっ!
溶け出した山からもやし。色が同じでわかりにくい!? これがシャキシャキでうまいっ!

 そもそも、なぜかき氷のラーメンを?「かき氷が食べたかったんですよ(笑)。以前から魚介出汁の冷やしラーメンは毎夏やっていて、評判が良かったんです。実は冷やし中華も隔年で出しているんですよ。そこから、今年はかき氷で出してみようと思いまして」と語る広報室室長の堀内勝章さん。まさかの、かき氷が食べたかった、というシンプルかつどストレートな理由とは!

存在感のある太ちぢれ麺。冷たいスープに合う、弾力を感じる食べ応え。替え玉分も含め、茹で前で300gなので、おそらく茹で上がりで400gぐらい?
存在感のある太ちぢれ麺。冷たいスープに合う、弾力を感じる食べ応え。替え玉分も含め、茹で前で300gなので、おそらく茹で上がりで400gぐらい?

 時間が経ち、氷の山が解け出すと、丼の淵のギリギリになってきます。もぉキーンってならないと信じて、麺を思いっきり啜ります。太麺、冷たいスープで伸びてない、そしてブリッブリのまま。なので、もちもちとブリブリの中間ぐらいの噛みごたえを感じます。

 程よく氷が解けて、半分ぐらい食べたところで、ばんから名物、卓上にある生ニンニクを専用の絞り器でブシュッと追加。一気にニンニクの香りが広がってスタミナ補充~! という気分に。あったかいスープに入れるのは定番ですが、冷たいスープでも十分ニンニク効果ありです。辛味がちょっとだけアップするので、シャキッとした味に変化しました。

「通販で冷凍ラーメン販売中。レンチンだけで食べられますよ!」スタッフの谷内田 一生さん
「通販で冷凍ラーメン販売中。レンチンだけで食べられますよ!」スタッフの谷内田 一生さん

 豚骨醤油のラーメンが人気の『ばんから』で、味噌味、しかもかき氷のラーメンは、意外性たっぷり、だけれどスープの味、麺の太さ、氷のシャリシャリ感などすべて計算され尽くした、夏らしさたっぷりのラーメンでした。

 ちなみに池袋の本店では、ラーメンのほか、生ビールやレモンサワー各400円、唐揚げ4個、長茄子揚げびたし各300円などお酒&おつまみメニューも豊富。最初はお酒とおつまみで、シメでかき氷冷やし味噌を食べるのもおすすめ。暑くて食欲がない、とか、エネルギーチャージしたい! という時にもかき氷のラーメンはぴったりですよ!

(取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

ばんから 池袋本店 外観

店名:ばんから 池袋本店

住:東京都豊島区南池袋1-17-3 第2南池袋I-Nビル 1F
TEL:03-3983-4044
営:11:00~22:00、金曜、土曜~23:00(L.O.各30分前)
休:なし