羊SUNRISE流の火鍋は最高だった!

とにもかくにも食べてみたい! ワクワクして待っていると、目の前に登場したのが写真のセット。一瞬、調味料かな? と思いましたが、実は奥に見えるグラスに火鍋のスープが4種類入っており、まず味見したうえで、そこから2種類を選ぶというサービスでした。

ちなみに、この日の鍋のスープは下記の4つ。ネーミングからしてこだわりを感じます。今回は1と2をチョイスしました。
1)うま味緑茶のこくキレスープ
2)羊と筑西トマトの出会い
3)五加皮とカカオ香る薬膳白湯
4)羊サンライズ特製火鍋
一般的な鍋のお店だと、メニューの写真と解説だけで選ぶことがほとんどなので、味の想像がつかず、たまにハズしてしまうことがありましたが、これなら安心ですね。素敵なサービスだと感動。

そして肝心の羊肉もまたスゴかった。論より証拠。写真をご覧あれ。本当にきれいな“美肉”だと思いませんか? 羊肉に限らず、良い肉を選ぶ際の最も確実な方法は「見た目がウマそうなものを直感で選ぶ」が筆者の身上なので、食べる前からこの肉は絶対旨いはず、と確信。そして実際に口にすると、想像以上でした。

今回の羊肉は、「奥州市江差産ホゲット」、「オーストラリアバスチャーヘッドラム」。
江差産ホゲットはメディアにも多く取り上げられている実績のある国産羊。バスチャーヘッドラムは最近評判がどんどん上がってきているお肉です。あっさりした味わいの国産から、濃厚で羊感溢れるバスチャーヘッドラムの組み合わせです。肉や野菜を食べ進むうちに、その旨みがどんどんスープに溶け込んで、ますます味わい深いスープに進化していきます。これは満足度が高いです。

食材は茨城産を多く扱っているというのは前述したとおりですが、ほかにもオーナー自ら日本全国を巡って見つけてきた「一番羊に合う食材」が盛りだくさん。羊肉以外の料理も秀逸です。
食事中も、料理や酒の特徴やこだわりについて、スタッフさんが懇切丁寧に教えてくれます。羊や野菜の話で盛り上がりつつ料理を堪能する…。このコミュニケーションの楽しさも、『HOTPOT羊SUNRISE』の醍醐味です。
ぜひみなさんも一度訪れてみてください。きっと羊肉の美味しさに目が丸くなると思いますよ。
●著者プロフィール
菊池一弘
羊齧協会主席。羊肉を常食する岩手県遠野市出身の父の影響で、羊肉料理に親しんで育つ。北京留学中に現地の味に触れ、その魅力に開眼して羊好きの消費 者団体「羊齧協会」を結成。本業はイベントの開催・運営、場作りのプロとしてのアドバイザー業務など。最近は四川フェスの運営団体麻辣連盟の幹事長も兼務。監修書籍に「東京ラムストーリー」(実業之日本社)、「家庭で作るおいしい羊肉料理」(講談社)など。
http://hitujikajiri.com/