キャベツのボリュームがS・M・Lの3段階!

席について早速メニューを見ると、山盛りの写真を発見。ポーク生姜焼きはキャベツのボリュームがS~Lの3段階で選べるようになっています。
「うちに来るお客さんのほとんどがLサイズで注文します。たまにSとかMって言われると、あれ? いいの? って思ったりしますよ」と笑顔で話すマスター。
ランチタイムのキッチンのカウンター上には、Lサイズに盛られたキャベツタワーの皿が並び、生姜焼きが出来上がるのを待っています。となればもちろんキャベツLサイズ、そしてゴハンも大盛りで注文です。

目の前にやってきたのは、千切りキャベツの山、その山裾に沿うように生姜焼きが盛り付けられています。早速計測。直径23cmの皿に高さ約17cm。重さは489g(器の重さを除く)。そして、大盛りにしたゴハンは368g、スープが200g(ともに器の重さを除く)。ということで、トータル1057g。1kg超えのランチです。

早速一口! 醤油ベースのほんのり甘い、優しい味わいの生姜焼きのタレは、肉はもちろんキャベツとも相性バッチリ。肉とキャベツを同時に口の中に入れると、シャキシャキキャベツと肉の食感がいい感じです。
「タレはカツオだし醤油ベースに、みりん、酒ですね。たっぷりのすりおろし生姜、ニンニクをちょこっと」とマスター。肉ともキャベツとも相性バッチリです。
大量のキャベツがサラダ感覚で食べれる!

そもそも、なんでこのボリュームでキャベツを出すようになったんですか?
「いや、もともとキャベツはこの量で出していたんですが、残すお客さんがいたので、ボリュームを選べるようにキャベツの量を3つから選べるようにしたんですよ」。えっ? この山が基本だったとは!

「この辺のお客さんはビジネスマンが多いからね、ランチタイムにゴハンの大盛りにすると、午後から眠くなっちゃうって人もいてね。でもキャベツで満腹なら、夕方まで眠くならないでしょ」
なるほど! 炭水化物大量摂取だと午後眠くなっちゃう。それを避けたいけれどお腹いっぱいになりたい、という人のためのキャベツ山盛りなんですね。

山盛りのキャベツですが、登頂部はうっすらかかったマヨネーズなどでシャキシャキの味わい、中腹は卓上にあるスパイスやソースなどで味変をしながら楽しみます。
そして山裾部分は、生姜焼きのタレと肉汁が程よくしみてやわらか食感に。タレのしみたキャベツって、なんでこんなに美味しいんだろう。幸せな気持ちになってきます。

普段のメガ盛りなら、後半になるとドスッとお腹にたまって苦しくなることが多いのに、キャベツの割合が高いせいか、サクサクと食べ進めて完食。しかも、食べきった後に動けない……なんて事のない1kg超えランチ。これは人形町のサラリーマンに人気なのが納得です。
ちなみにゴハン大盛りは無料。逆にゴハン少なめでも注文可能です。お客さんの中には、キャベツLサイズでゴハンは一口でいい、という人もいるとのこと。低炭水化物ダイエットしている人にも嬉しいメニューといえそうです。
次回はこだわりの牛肉で作るハンバーグやビーフステーキにするか、それとも40種類のスパイスで作るスパイスカレーにするか。人形町に来た時は必ず寄りたい、居心地のいいお店でした!
(取材・文◎石澤理香子)