量も価格も至福すぎる!「至福の海老天丼」特盛を『四八天丼』(高幡不動)で食べてきた

量も価格も至福すぎる!「至福の海老天丼」特盛を『四八天丼』(高幡不動)で食べてきた
食楽web

 メガ盛りの鉄則といえば、“学生街にはメガ盛りがある” 。ということで、今回やってきたのは京王線の高幡不動。中央大学や明星大学にはモノレールで3駅、もう一つ先には帝京大学。そして京王線で高尾方面に行っても大学はいろいろ。ということで、高幡不動、厳密には学生街ではなく、地方から進学のために上京してきた、一人暮らしの学生たちが多く住む街です。

 今回向かったのは、高幡不動尊の総門から目と鼻の先にある天丼の店『四八天丼』。ここに大盛りの海老天丼があると聞き、早速調査開始です。

券売機。至福の海老天丼の隣の、味彩天丼も気になる~。
券売機。至福の海老天丼の隣の、味彩天丼も気になる~。

 券売機で「至福の海老天丼」(1200円)と「特盛」(150円)を購入しカウンターへ。出来上がるのを待つ間、店内をキョロキョロ見回します。店内はテーブル席とカウンター席があり、高幡不動尊の参拝に訪れたらしき人や、作業服姿の人、学生らしき若者がふらっと席に座り、黙々と丼を食べていきます。

 壁に貼られた手書きのメニューを見ていると、「かき揚げ天丼」(450円)、「チキ玉丼」(450円)、「ガッツ丼」(500円)とワンコイン切ってる丼もあります。「ガッツ丼」とは? と疑問に思いつつ注文した海老天丼を待ちます。

「至福の海老天丼」1200円+特盛150円。味噌汁付き。紅ショウガはセルフトッピングで
「至福の海老天丼」1200円+特盛150円。味噌汁付き。紅ショウガはセルフトッピングで

 待つこと数分、目の前に出されたのは揚げたての大きなエビが支え合って立っている立体的な丼。早速計測すると、直径15cmの丼に、ブラックタイガーが5本。エビ天は尻尾までで長さ約18cm、直径約3cm。重さは801g(器の重さを除く)。味噌汁は195gなので、合わせて約1kg、というボリュームです。

 バナヌイ海老じゃなくてブラックタイガー。やった~。いや、バナヌイ海老だって美味しいけれど。でも大きなブラックタイガー5本を食べられる機会、なかなかないだけにうれしい~。

高さは約18cm。海老天丼、ゴハンのシンプルな組み合わせ。野菜天も食べたい場合は単品注文で
高さは約18cm。海老天丼、ゴハンのシンプルな組み合わせ。野菜天も食べたい場合は単品注文で

 タレをたっぷりかけてもらい早速一口! 揚げたての海老天はもちろん、外サクサクの中フワフワ。甘辛いタレが食欲をどんどん加速させます。

「うちのタレは毎朝作って足している甘辛だれです。揚げたての天ぷらなので、食感を楽しんでいただければ。卓上には塩、唐辛子、タレが置いてあるので、お好きにかけてください」と店長。

 卓上にはレモン果汁も置いてあるけれど、これは? 「あ、それは唐揚げを食べる人用に」。ちなみに、とり天を食べるときにレモンをかける人も中にはいるそうです。

上から見ると、ゴハンはほとんど見えない。海老タワーが覆っています。特盛ゴハンなのに姿を消しているとは!
上から見ると、ゴハンはほとんど見えない。海老タワーが覆っています。特盛ゴハンなのに姿を消しているとは!

 エビ天を5本も載せちゃった至福の海老天丼を始めたキッカケを聞くと「元々、えび天丼700円ってメニューがあるんですが、いい海老で作ったら喜ばれるかと思って」。500円の差は普通の海老とブラックタイガーの差、なんですね。

 最初は「味彩天丼」(1000円)とともに、正月限定の豪華丼だったそうですが、好評だったのでレギュラーメニューに昇格したとのこと。「他の天丼に比べたら2倍ぐらいするからね~」とニッコリ微笑む店長。450円や500円の天丼がある店の1200円は、確かに高く感じますが、ブラックタイガー18cmのエビ天5本、都心で食べたらもっとするでしょ。実はとっても良心的な価格だったりします。

重量感ある海老天。でも1本目を食べて空間を作らないと、ゴハンが見えてこない
重量感ある海老天。でも1本目を食べて空間を作らないと、ゴハンが見えてこない

 そういえば気になっていたメニュー名、どんな丼なんですか? 「チキ玉はご想像通り、チキンと卵の丼、ガッツ丼は特製ニンニク醤油で味付けした生姜焼き丼ですね。人気の高い唐揚げ丼は550円。昼は参拝帰りの人が食べに来て、夜になると学生さんや会社員の方の割合が増えるんですよ」。

 なるほど。独身サラリーマンやOLさん、一人暮らしの学生さんにとって、ワンコインで揚げたて天丼が食べられるって、嬉しいだろうなぁ。自分一人のために揚げ物するってなかなか大変だし。

「特盛は運動部の学生さんとかガテン系の人がよく注文されますね。あとはお母さんと小さいお子さんで、取り分けて食べるとか」。

 店ではお得な回数券も販売しているので、土日などは午前中に部活の練習が終わった学生が一斉に来店して、その場で回数券購入、みんなでシェアして使う、ということも多いそうです。回数券は5枚綴りで、お店の看板メニュー、「四八天丼」1杯540円の場合、回数券は2400円。単純に割ると1杯480円になるので、腹ペコ学生にはありがたい! 「チキ玉丼」は5枚綴りで1750円。1杯あたり350円。お得すぎるかも。

店内のメニューは直接来店の場合すべてテイクアウト可能です(店長の渡邊涼介さん)
店内のメニューは直接来店の場合すべてテイクアウト可能です(店長の渡邊涼介さん)

 食べ応えのある海老天とゴハンを食べ続けてほぼ終盤、店長さんがいきなり「うち、裏メニューでマヨネーズ出しているんですよ」。え? 天丼でマヨネーズ? そんなことしちゃっていいの? と思いつつも、ちょうど味変してもいいかなというタイミングだったのでお願い。

 丼を渡して、キッチンの中でマヨネーズをかけてもらい、食べてみると、う、うまいっ! タレの甘辛さとマヨネーズの相性がとにかくいいのと、そもそもマヨネーズとエビって相性がいい。油追加状態なのに、さっきまでより軽やかに味わえるのってなんでっ? 

「若いお客さんは、天丼特盛マヨネーズ、多いんですよ~」とさらにニッコリ微笑む店長。ハイカロリーは美味しさの塊。背徳感を感じる激ウマ状態です。

 後半はマヨネーズ効果で一気に完食。最初に揚げたてのサクサクふわふわを楽しんで、エビ天、タレ、ゴハンのハーモニーを楽しんだ後、シメが近づいたらマヨネーズ投入でフィニッシュ。これ、くせになりそう。マヨネーズのリクエストは無料なので、ここに来たらぜひオーダーを!

 長さ18cmのブラックタイガー5本はやっぱりすごい。ゴハンとのバランスを考えたら、特盛にしておいてよかった~。と思えるボリュームと美味しさでした。次回はエビ天と野菜の「味彩天丼」の特盛にするか、「ガッツ丼」で特盛にするか。近々また食べに行こう! と思えるほど、リーズナブルで美味しい天丼のお店でした。

(取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

四八天丼 (よんぱちてんどん)外観

店名:四八天丼 (よんぱちてんどん)

住:東京都日野市高幡149
TEL:042-592-4061
営:11:00~19:30、日曜11:00~16:30(L.O.各30分前)
休:なし