進化したマッチョ唐揚げの実力やいかに?

「奇跡のマッチョ唐揚げ」は昨年同様、ヘルシーなムネ肉のみを使ったからあげで、3個(591円)、6個(1182円)、10個(1773円)から選べます。迷った筆者は6個をオーダーしました。
およそ6~7分でからあげの登場となったのですが、まずその量に驚き。からあげ1個あたり70g前後。昨年のものの2倍ほどだそうです。それがお皿に積み上げられており、油断していると崩れてしまいそう。たしかに昨年よりもスケールがデカい!

そして昨年はトッピングソースにマヨ山椒が出てきたのですが、今年は“からしメイプル”も加わっています。からし×メイプルシロップという組み合わせに意表を突かれてしまいました。からあげのトッピングにメイプルシロップを使うケースは他のお店でも見られますが、からしは初体験。期待と不安を胸に抱きつつ、さっそくいただきました。

ザックリした食感の衣の先にあるムネ肉ですが、ムネ肉っぽさがありません。しっとりとした歯ざわり。淡白で物足りない感じはしません。味付けはニンニク、ショウガ、醤油など。肉の旨みも肉汁とともに口の中にじわじわと広がります。

そして恐る恐る、からしメイプルを。こちらもからしは少なめがちょうどいいようです。メイプルシロップに軽く溶かしてからあげにかけてみると、これが案外イケる! 衣の香ばしさにメイプルの甘味が合わさって、コクを生み出しています。
ときどきからしが鼻にツンときますが、甘味とうまくブレンドされてメリハリのある風味に。さらにマヨ山椒も混ぜてみると、より複層的な味になります。これは飽きがきませんね。あっさりしたムネ肉だからこそでしょう、よく合います。こってりしたモモ肉ではこうはいかない気がします。

出てきたときはそのサイズと量から完食への不安しかなかった筆者ですが、いろいろな味が楽しめるので、意外にもスイスイと胃袋に送りこめました。販売は2021年2月21日までを予定。またこのマッチョ唐揚げ、大阪王将のTwitterとInstagramの公式アカウントでトッピング案を募集しているとのこと。試してみたいトッピングがある人は応募してみてはいかがでしょう。ちなみに筆者はカツオ出汁のスープか濃厚なごまダレで試してみたいと思いました。
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。