約2kg! 『肉汁らーめん公』(新馬場)のチャーシュー1本が入ったデカ盛りラーメンを食べてきた

約2kg! 『肉汁らーめん公』(新馬場)のチャーシュー1本が入ったデカ盛りラーメンを食べてきた
食楽web

 本格的な寒さを迎える前の風邪予防には、ニンニク大量摂取&肉塊摂取でパワーチャージでしょ。ということで向かったのは京浜急行新馬場駅と天王洲アイル駅のほぼ中間。両方の駅から徒歩10分ほどの場所にある『肉汁らーめん 公』。

 おそらくだけれどJR品川駅なら徒歩20分ぐらいかな? ここに昔から人気の、チャーシュー1本がドーンとのったラーメンがあると聞き、早速調査です。

壁に貼られた写真入りメニュー。らーめん全増しでも結構すごそうだが、今回は「豚一本」で
壁に貼られた写真入りメニュー。らーめん全増しでも結構すごそうだが、今回は「豚一本」で

 店に入り券売機で「らーめん豚一本(大)」を購入。さらににんにく、野菜増し、あぶら増し、濃いめ、全増しが無料トッピングで追加可能ということがわかり、調子に乗って全増しでオーダー。肉が多い時は野菜も多くしてプラマイゼロ。と勝手に脳内で結論づけます。

食べ応えだけじゃない!目も舌も満足するパワフルな1杯

「らーめん豚一本(大)」全増し1750円。直径22cmの器に、チャーシューの塊と野菜の山!
「らーめん豚一本(大)」全増し1750円。直径22cmの器に、チャーシューの塊と野菜の山!

 注文して数分、目の前に出てきたのは、スライスはされているもののチャーシュー丸ごと1本の塊、その後ろにもやしキャベツの山がそびえる威風堂々たる姿。スープは表面張力ギリギリ、というか、もうすでにじわじわ溢れ出しています。麺はまだ見えない。ニンニクも推定大さじ1杯は目視できるけれど、もしかしたらスープの下に沈んでいる分もあるかも? 増しアイテムだし。

「スープは醤油豚骨でチャーシューは豚ロース。麺は自家製麺で、茹で前で360gですね」と店長。と言われても麺見えないっ! 茹で前で360gってことは、おそらく麺だけで500gぐらいになっているんだろうなぁ。

高さは約19cm。スマホと比べて高さよりもチャーシューの大きさの方が迫力を感じる
高さは約19cm。スマホと比べて高さよりもチャーシューの大きさの方が迫力を感じる

「チャーシューは1本大体500g前後ですね。食べ応えありますよ」とニッコリ。ポークソテー500gと違って、こっちはスープをたっぷり吸ってずっしり感あり。うわ~、なんかラスボス対決感ある~。

 チャーシューと野菜の重さでスープが溢れまくる前に急いで計測。直径22cmの丼に高さ約19cm、重さは2091g(器の重さを除く)。チャーシュー500g前後、麺約500g、ということは、野菜とスープでおそらく1kg超えってことかぁ。いいバランス、と言っていいのか。でもそんな気がする。

程よい噛み応えのある豚ロースチャーシュー。15枚もあるので顎に来そうな予感が……
程よい噛み応えのある豚ロースチャーシュー。15枚もあるので顎に来そうな予感が……

 まずはチャーシューから。チャーシュー1本、この日は15枚にスライスされた真ん中あたりから取り出して一口!(切る人次第なので、13~14枚がいつもの枚数とのこと)しっとりしっかりとした噛みごたえ。肉塊を食うぞーっと思ってきたので、まずは一枚をじっくり噛み締め、うっとりします。続いて野菜を一口。もやしキャベツがシャキシャキ。チャーシューと野菜でビールいきたくなる味です。

 しかし、チャーシューと野菜一口食べた程度では麺が出てこない! ごそっとめくって、麺を探しますが、上が重くてなかなか引っ張り出せない~!

中太のストレート麺。伸びる前に完食したいが、推定500g。きっと無理っす
中太のストレート麺。伸びる前に完食したいが、推定500g。きっと無理っす

「完食する人は麺を先に食べている人が多いですね。うちの麺は自家製麺で、オーションを使っているから小麦感が楽しめるんですよ」と店長。そ、それならなおさら麺からせめて行かねば! ずっしりしたトッピングをかき分け、麺を掘り出し味わいます。

 序盤はまだチャーシューの肉汁や麺の粉がさほど溶け出していないせいもあり、見た目よりさっぱり味のスープ。透明感もあります。麺が中太だからなのか、持ち上げもよく、すっきりとした味わいです。

「『らーめん豚一本(大)』を頼む人は結構いますよ。多い日で1日15杯でる時もありますね~」と店長。えっ。新馬場、まさかの大食い野郎密集エリア? 「うちのお客さんは現場関係の人多いですからね。スタミナつけるために注文する人が多いんですよ」とのこと。なるほど。現場関係の皆さんのエネルギー源なんですね。現場系若者なら、2kgクラスだっておそらく余裕なのかも?

序盤の透明感あるスープ。これが後半になると、ドスッと濃厚な味わいに進化
序盤の透明感あるスープ。これが後半になると、ドスッと濃厚な味わいに進化

 しかし、現場系でも若者でもない身にとって、2.1kg(肉塊500g前後含む)はなかなかのボリューム。中盤あたりからお腹にドスッと感を感じ始め、じわじわとお腹の皮が張ってきます。そしてまだ半分あるチャーシュー。さっきまでウキウキ咀嚼していたのに、中盤以降はすんごいヘビーな食べ物に見えてくるから不思議。

 そして、あぶら増し効果か、後半になっても結構スープが熱い! ということは麺もだんだん重くなり、完食までの難易度をこれでもかとグイグイ上げてきます。そこをもやしやキャベツの清涼感でリセット。そしてニンニクの食欲増進効果。お腹は満腹になりつつも、もう一口、あと一口、と食が加速していく美味しさ。何だろう、中盤から後半にかけても、まだ美味しくって口に入れたくなる感じです。

「ファミリーやサラリーマンの方々もよく来られる、フレンドリーなお店なんで、気軽に食べにきてくださいね~」(店長の常信智睦さん)
「ファミリーやサラリーマンの方々もよく来られる、フレンドリーなお店なんで、気軽に食べにきてくださいね~」(店長の常信智睦さん)

「前半になるべくチャーシューは食べ切った方がいいですよ~。後からドスッとくるので」。えっ、今ここで言う? 店長、早く言ってよ~。

 後半になり、スープは濃厚な旨みに進化。半濁色になり、野菜の甘みやニンニクの香り、チャーシューやあぶらの旨みが溶け込んで、濃厚な旨み爆発。これ、風邪の引きかけとか、元気出したい時に食べたら一発で効きそう。エナジードリンクの比じゃない力強さです。

 スープは飲みきれなかったものの、麺と具はなんとか完食。やはり、チャーシューの割合が高いと、他の店のラーメン2kgよりヘビーな印象。胃袋はもちろん顎力も駆使します。とはいえ、トロトロでもなくみっちりでもない、ちょうどいい噛みごたえのチャーシューは、肉を食うぞ~!って日に大満足のボリューム感でした。

 ちなみに店には、ラーメンスープで作ったカレーに、ライス増し増し無料の「カレー豚一本」や、店自慢の「鉄板焼きラーメン」にもカロリー超高め、背脂たっぷりの「ハイパーカロリー」などもあります。ファミリーやサラリーマンにはもちろん、現場系の皆さんに愛される店というのに深く納得できる、パワフルボリューミー、そして明るい雰囲気のお店でした!

(取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

肉汁らーめん 公 (きみ)外観

店名:肉汁らーめん 公 (きみ)

住:東京都品川区北品川2-25-10
TEL:03-6433-9952
営:11:00~23:00、日曜、祝日~22:00(L.O.各15分前)
休:年末年始