大人が大喜びする魅惑のワンプレート

まだ新しくピカピカの店内に足を踏み入れ、「浜田山セット」を注文します。後からもどんどんお店にはお客さんが入ってきて、筆者はカップルと相席になりました。その二人の会話から、男性のほうは、かなりの大阪王将ファンだとわかりました。
なにしろ「ここの餃子って美味しいの?」と彼女に聞かれ、「美味しくないわけない。大阪王将の餃子は最高。あと唐揚げもうまいんだよ。唐揚げも単品で頼もうかな」などと返しています。
そのとき、私の目の前に「浜田山セット」が登場。カップルの熱い視線が注がれます。さらに男性は驚きを隠せない様子で、「それ、なんですか?」と聞いてきました。そう、実はこのメニュー、ファンの方も意外に知らないようなのです。

そして、登場した「浜田山セット」は、見事に茶色づくし。チャーハンに立てかけた餃子、チャーハンの上にポロポロと降り落ちたような焼き豚、皿の端にゴロンと優雅に寝ている巨大な唐揚げ。端っこにはアクサリーのように艶やかな真っ赤な紅生姜があります。このレイアウト、完璧じゃないですか?

言わずもがな、『大阪王将』の餃子は大きくて、パリッとした焼き目が香ばしく、餡は肉が多くて肉汁がほとばしります。そして、焼豚の醤油ダレが聴いたチャーハンと相性抜群。
さらに、筆者は初めて食べましたが、『大阪王将』の鶏の唐揚げは、ニンニク醤油の風味で、外はカリッと中はふんわりジューシーで絶品。まさに幸福絶頂の三角食いです。これはビールも頼んでつまみにしてもいいかも。

どこにでもあるチェーン店だなどと侮っていたことを後悔するくらい、至福のワンプレートでした。京王井の頭線で浜田山駅の近くを通ることがあれば、ぜひこの「浜田山セット」を試してみてください。
(撮影・文◎土原亜子)