入荷した時しか食べられない味!

この「シャインマスカットかき氷」、実はシャインマスカットが入荷したときだけ登場する裏メニューなんだそう。美しいかき氷の頂にゴロゴロとシャインマスカットが乗っかっていて、見るからに爽やか&涼しげ。
味わいはというと、純白のかき氷にレアチーズソースをかけ、ビネガーとレモン汁などでマリネしたマスカットのほか、4色ペッパーやオリーブオイルをプラスし、複層的な味わいに仕上げています。スプーンですくうと、中からも大粒のシャインマスカットが! これは贅沢~。見るからに瑞々しいマスカットがオリーブオイルと絡み合い、氷が爽やかに溶けてゆきます。

かき氷のトップには、ピンク・ブラック・ホワイト・グリーンの4色のペッパーを散らしています。粉末タイプのペッパーだと香りが引き立たないため、ホールのペッパーをセレクト。オリーブオイルは、軽やかでベタっとしないタイプを合わせています。
『氷舎mamatoko』でかき氷が出てきたら、出来立てを頂上部分から早めに食べ始めてください。すぐに食べないと氷がキュキュッと小さくなってきてしまうので要注意。中央にくぼみを作るようなイメージで、氷を落としながらスプーンですくうと食べやすくなりますよ。

食べる器も素敵だと、一層かき氷が美味しく感じるもの。「このかき氷に使われている器はどこのものですか?」と原田さんに聞いたところ、沖縄の伝統工芸「やちむん」の工房『十鶴』のものだそう。落ち着きのある色合いで、『氷舎mamatoko』のかき氷のために作ったオリジナルの器を使用しています。

ところで原田さんにかき氷づくりの秘話を聞いてみた。メニューの開発にはサラダをヒントにしているそう。そういえば、「シャインマスカットかき氷」もオリーブオイルやペッパーが合わせてあり、軽やかなサラダのような仕上がりでした。そのせいか、メニュー板には白味噌や黒糖クリームを使った「和」テイストのものや、さっぱりフルーツ系のものが多く見られます。
秋冬になるとかき氷を2杯以上食べるお客さまも多いため、少しクセのある「栗+ごぼう茶」などのチャレンジメニューを展開しているそう。もはや、かき氷に季節はありません。ご飯のように満足度も満腹度も高い絶品の「かき氷」を味わいに、ぜひ訪れてみてください。
(撮影・文◎加藤智子)