インド料理バル『マロロガバワン』|新井薬師前

まずは、今年(2020年)1月、東京・中野の新井薬師にオープンしたインド料理バル『マロロガバワン』です。昼はインドカレーや定食などのランチセット、夜はスパイスの効いた一品料理やタンドール料理などをアテにお酒を楽しめるお店です。
店を切り盛りするのは若い礒邊夫婦。ご主人・和敬さんは、南インド料理の名店『エリックサウス』に15年間務め、奥様の麻由さんはフレンチバルで腕を振るってきたという実力派コンビ。

初来訪の際は、礒部さんのカレー6種類をいっぺんに味わえるランチの「全部のせプレート」(1500円)がオススメです。
6種類のカレーは、チキン、キーマ、バターチキン、サンバル、野菜のカレー、日替わりの豆カレー。かいつまんで特徴をいうなら、サラサラの骨付きのチキンカレーは肉の旨味がたっぷり、バターチキンは甘ったるさがなく、トマトの酸味と爽やかな辛さ、日替わりの豆カレーは、絶妙な硬さのブラックダ─ルの食感が後を引く、これまで食べたことがない風味を感じます。

そして、特筆したいのはキーマカレー。粗挽きの鶏肉のホロホロッとした食感。赤くないのにじわりと辛く、上品なスパイスが香って、ココナッツのまろやかさもたまりません。とても深い味がします。
礒邊さんがインド料理の道に進んだきっかけは、彼が子どもの頃に厚木にあった『マドライ』のキーマカレー。初めて食べた時の衝撃が忘れられず、その味を求めて、彼のキーマカレーは完成したと言います。このキーマを食べたら、すぐにマロロガファンになると思います。
夜の一品料理も焼きたてのタンドールや、オリジナルのスパイス唐揚げなど、お酒が進むものもたくさんあります。ぜひ昼夜のスパイス料理を楽しんでみてください。