とろっとろの半熟派か、しっかり焼いた派か。ケチャップ派かデミグラ派か、はたまた、中の具はチキンかハムかベーコンかツナか。好みは色々分かれるけれどみんな大好きなのがオムライス。ファミレスのど定番でもあり、給食がない土曜日の昼ごはん。実家に帰った時、作って欲しいメニューはカレーとオムライス、どっち？ といった議論にもなるほど、愛され続けているメニューと言えるでしょう。
そんなオムライスの専門店が『神田たまごけん』。都内5店舗を始め千葉や福岡、京都にもあり、男性一人でもふらっと入りやすい雰囲気、並サイズなら1000円を切るのも、オムライス好きにとっては嬉しいポイントとなっています。
そんな『神田たまごけん』に「メガ盛り」サイズがあると聞き、早速調査開始です。向かったのは東池袋店。飲食店が多く集まるランチ激戦区にあるお店です。
「この周辺はラーメン店が多いのですが、オムライスの専門店はここだけ。だから毎週のルーティンで通われている方も多いですよ」と代表取締役の安藤隼人さん。月曜日はラーメン、火曜日は丼、水曜はオムライス、みたいなことですね。週一オムライス、なんかわかる気がします。
今回は「全部のせ」＋チキンライスの「メガ盛」でオーダー。つまり、通常メニューの「ハンバーグオム（チーズ入り）」（1190円）に、ソース増し＋100円、たまご2倍＋100円、ロングソーセージトッピング＋200円、という細かい設定を全部まとめて「全部のせ」に。そして普通盛り230gのチキンライスをメガ盛り690g＋300円ってことで注文です。
注文後、キッチンでは卵をフライパンで焼く音が。その場で作るスタイルです。たっぷりのバターで玉子を焼き、チキンライスの上に乗せ、ソースを2種類かけたのち、デミソースで煮込んだハンバーグ、そして長いソーセージを2本乗せて完成。
ソースは2020年3月現在、トマトソース、ハヤシソース、きのこクリームの定番3種に、季節限定で明太クリームの4種から選べます。今回はオーソドックスにトマトとハヤシの2種。卓上にトマトケチャップもあるので、ケチャップ味を愛する人は卓上で好きなだけかけちゃいましょう。
出来立て、湯気の立つオムライスが卓上に。早速計測です。直径28cmの大皿に高さ約10cm。重さは1347g（器の重さを除く）。さらに、スープが86g（カップの重さを除く）、そしてピクルスがフリー。ということは、トータルで約1.5kgのボリューム、が初期設定ということになります。
湯気が消えないうちに早速一口！ まずはトマトソース側から。玉子、とろっとろ。ふわっふわ。口の中で溶ける感じです。トマトソースはさっぱり系。すっきりとした美味しさです。チキンライスは程よいパラパラ感があり、べちゃっと感や、ねっとり感はなし。そして、甘さも控えめ。ケチャップのグイグイくる感じは皆無で、トマトソースのさらっと感がいきています。
続いてハヤシソース側を一口。こっちはコクがきいてる！ エアリーな玉子、パラッとご飯に、味の深みをプラスする感じです。デミグラスじゃないので濃厚さは控えめ。むしろ、玉子とチキンライスの味を引き立てる、名脇役といった感じ。
「チキンライスの中は鶏肉、玉ねぎ、しめじ、トマトなどで、卵は国産。時期により、できるだけ新鮮なものを仕入れています。米は青森産の「まっしぐら」という銘柄で、パラッとしていて食べ飽きない。オムライス向きのお米ですね」と安藤さん。”飲めるオムライス”を追求して作っているとのこと。
オムライスがふわふわとろっとしている分、卓上にあるピクルスのシャキシャキがいいアクセントに。甘酢で漬けたキュウリや玉ねぎ、パプリカが絶妙のバランスになっています。これ、取り放題なのってかなりうれしい。スプーンで3口オムライス、ちょっとピクルス、時々スープ、で食べ進めます。
もちろん、途中でハンバーグやソーセージなど肉系も堪能。ハンバーグはソースがしっかりしみこんでいて、しっかりとした旨みが。そしてソーセージはプリッとムチっと。肉汁が食欲を加速させます。次回はダブルハンバーグでもいいなぁ。もし贅沢できるなら。
ほぼ半分を食べ終え、頂上に近づくと、おお～思い出した、チーズトッピング！ 玉子とチキンライスの間から、とろ～んとチーズが顔を出します。チーズが加わってくると、まろやかさアップ。トロトロ感もアップ。本当に“飲めるオムライス”かも。メガ盛りなのに、ほぼ噛まないから顎の負担低めです。
卓上にはタバスコ、ガーリック、クレイジーソルト、ケチャップなどがあるので、途中で味を変えたくなったらこれらをプラスするのもオススメですが、ソースが2種類かかっていると食べ飽きない！ 違いを楽しみつつ、ピクルスつまみつつ、であっという間に完食です。カレー並みに早かった～。おそらくピクルスを想定以上に多く食べたので、トータルで1.6kgいったかも。
ちなみにこの「全部のせ」＋チキンライスの「メガ盛」は東池袋店の他、フードコートのお店以外の全店舗でも注文可能です。
そして、もっともっと大盛りがいい！ という人は、制限時間30分のチャレンジメニュー「肉のせデカ盛りオムライス」3.5kgもあるので挑戦を。成功すると代金無料と次回オムライス無料券に、店特製のTシャツプレゼント。失敗の場合4000円の支払い。要前日までの予約です。
そんな大盛りは食べられないけど、お得な情報が欲しい～。という人は、神田たまごけんのSNSをチェック。不定期ですが、ツイッターのフォロー＆リツイートで、オムライスが無料になるといった、太っ腹サービスな特典がもらえることがあります。
作りたて、フワッフワのとろける食感のオムライス1347gは、美味しさはもちろんのこと、ほぼ噛まずトロトロ感を楽しんでいるうちに気が付いたら完食、といった感覚。大盛りビギナーの人や、普段大盛りを食べない人でも攻略しやすそうな気がします。仕事の間で時間があまりないけれど、おなかいっぱい食べたい、という時にも良さそう。専門店ならではのとろっとろ玉子とパラッとチキンライスは、一瞬、顔がにやけてしまうほど幸せな気分に。一度食べたら、ハマること間違いなしですよ！
（取材・文◎石澤理香子）
●SHOP INFO
店名：神田たまごけん 東池袋店
住：東京都豊島区東池袋1-23-8 ISKビル 102
TEL：03-5992-6360
営：11：00～23：00（L.O.22:45）
休：なし
