“天味”をキッチンで引き継ぐ

江田島から『さぼてん』全店に届けられる牡蠣の総数は、なんと販売期間中の半年で540万粒以上。その一つひとつを各店舗のキッチンで丁寧にフライにします。

「牡蠣は1つ1つ形が違い、非常に柔らかいので、小麦粉やパン粉を手で包み込むように優しくつけていきます」と柿沼さん。パン粉をまぶした牡蠣は、すばやく油の中へ。ここで、『さぼてん』ならではの“揚げの技術”が光ります。

柿沼さんによれば、牡蠣は、とんかつとは違う方法で揚げているそうです。「どの店舗のスタッフも完璧にできるように訓練を受けているんですよ。とくにレストランのパン粉は、焙焼式のこんがりしたタイプで、衣がサクッと“剣立ち”するように、サクサクと香ばしく揚げるのがポイントです」とのこと。

美味しさはもとより、安全で安心できるメニューを提供するというのも『さぼてん』のこだわり。こうしてさまざまな人たちの手をかけてできあがった「カキフライ」。だからこそ江田島ならではの牡蠣の“天味”をしっかり感じられるのです。

「カキフライ」は、今年も3月までの期間限定。『さぼてん』の絶品「カキフライ」を、この機会にぜひレストランやデリカで味わってみてください。
(撮影・文◎土原亜子)
●DATA
とんかつ新宿さぼてん