味変が楽しいぼっかけまぜそば!

平日の昼時に『灘八』を訪れると、お店はビジネスマンでいっぱい。店先の看板には「ぼっかけ」の丁寧な説明書きがありました。

まずは、スタンダートな「ぼっかけまぜそば」(880円)を券売機で購入。チケットを渡す際に、麺の温or冷、さらに量(並盛160g・大盛240g・特盛320g※+100円)を聞かれました。

まもなく登場した「ぼっかけまぜそば」。汁なしですが、あご出汁スープが付いてきます。一見すると、ぼっかけの量が少ない気が。しかしその分、卵黄、ネギ、天かす、海苔が麺を埋め尽くすようにのっています。

お店の食べ方指南どおりに食べてみました。
(1)まずはそのまま
まずは麺を食べてみます。タレが絡まった中細のちぢれ麺は、口当たりはツルモチっとしていて、冷やしにしたせいか、しっかりコシがあります。ぼっかけの牛スジはとても柔らかく炊き込まれていて、かなり甘め。最初は美味しいのですが、だんだん味が濃いな~と感じます。そこで、ステップ2へ。

(2)途中で卵をつぶし、よく絡ませる
卵黄のまろやかさが全体を包みこみ、濃さや油っぽさが薄まって食べやすくなりました。まるですき焼きを食べているような気分。ですが、少量のぼっかけは3口くらいで食べ終わってしまいます。そろそろ味変がしたくなったらステップ3へ。

(3)調味料を入れてカスタマイズ
卓上には、ニンニク、ショウガ、マヨネーズ、レモン、わさび、刻み玉ねぎ、一味、お酢、魚粉、秘伝のたれ、ブラックペッパー、ラー油などがずらりと並んでいます。そこで刻み玉ねぎ、一味、レモン、ブラックペッパーなどをかけてみました。こてっとした味が、すっきりさわやかな味に変化すると、今度は刺激が欲しくなり、ラー油やわさびも投入。かなり自分好みの味になり、もっと食べたい! と欲が出てきたあたりで完食しました。

というわけで、甘さからスタートし、卵のまろやかさ、酸味、辛味、ツーンとした刺激などの味変を経ながら自分好みにカスタマイズできる「ぼっかけまぜそば」は、なかなか楽しくて、やみつきになる味でした。
しかし、食べ終わって店を出たあと、ふと、何か足りないことに気づきました。考えてみると、こんにゃくがなかった。ぼっかけ=すじこんだと思っていた筆者にとっては、こんにゃく不在は少し寂しかったのが正直なところ。
とにもかくにも、ぼっかけ未体験の人は、ぜひ自分好みの味変で、食べてみてください。
(撮影・文◎土原亜子)
●SHOP INFO

店名:ぼっかけまぜそば 神戸灘八
住:東京都港区赤坂3-18-9 磯谷ビル1F
TEL:03-5797-7744
営:11:30~22:00 土~15:00
休:日