東京初上陸! 神戸っ子が愛するぼっかけまぜそば専門店『神戸灘八』(赤坂見附)に行ってきた

東京初上陸! 神戸っ子が愛するぼっかけまぜそば専門店『神戸灘八』(赤坂見附)に行ってきた
食楽web

「ぼっかけ」って何だ?

 皆さんは「ぼっかけ」という食べ物を知っていますか? 神戸出身の人ならすぐピンと来ると思いますが、牛すじとこんにゃくを甘辛く煮た「すじこん」のことです。

「ぼっかけ」という言葉は、もとは神戸市長田区周辺での通称。近畿地方では、「肉」といえば牛肉を指しますが、すき焼きやしゃぶしゃぶで使用する柔らかいロースは神戸っ子にとっても高級食材。そこで、庶民は安価で硬い牛すじ肉をこんにゃくと柔らかく煮て食べていたんです。このすじこんをうどんやそばなどの汁物にぶっかけたものが訛って「ぼっかけ」と呼んだのです。

これは同店の下茹でした牛すじ。長田区では、お好み焼きや焼きそば、そばめしにスジコンを使用します。ちなみに、見た目が似ている大阪の「かすうどん」の「かす」は、「油かす」のことで、牛のホルモン(腸)を加熱し、脂を取り出した残り(かす)を甘辛く煮たもので、違う料理です
これは同店の下茹でした牛すじ。長田区では、お好み焼きや焼きそば、そばめしにスジコンを使用します。ちなみに、見た目が似ている大阪の「かすうどん」の「かす」は、「油かす」のことで、牛のホルモン(腸)を加熱し、脂を取り出した残り(かす)を甘辛く煮たもので、違う料理です

 前置きが長くなりましたが、このぼっかけを油そばにのせた「ぼっかけまぜそば」の専門店が、東京・赤坂見附に11月19日にオープンしました。神戸にゆかりがある筆者ですが、すじこんやぼっかけうどんは、子供の頃に何度も食べたことはあるものの、この「ぼっかけまぜそば」は初めて。

丸ノ内線・赤坂見附駅から徒歩5分ほどの場所にあります
丸ノ内線・赤坂見附駅から徒歩5分ほどの場所にあります

 どうやら、神戸三宮に本店を置く『神戸灘八』が元祖だそうで、今回、その店が東京初出店したということで、さっそく取材に行ってきました。