モスコミュール編

世界で愛されるスタンダードなカクテルの一つモスコミュールは、食前・食後を問わず飲めるカクテルです。一般的には、ウォッカをライムジュースで割り、ライムなどのスライスを添えて供されます。度数はベースのウォッカにもよりますが、およそ10~17度ほど。
モスコミュールを英語表記にすると「Moscow Mule」。直訳すると「モスクワのラバ」。ラバに蹴飛ばされたように効いてくる、という意味を持ちます。強靭な後脚を持つラバに蹴られたような衝撃を感じるほどアルコール度数が高くて強い、というのが名前の由来。「モスコ」とはもちろん、ウォッカの故郷・ロシアの首都モスクワのことです。
1940年代初頭に、米国人のバーテンダーが、仕入れすぎたジンジャービアの在庫を処分するために考案したという説や、1946年にスミノフのウォッカの販促のために製造元がレシピを公開して広まったなど、その発祥には諸説あるようです。

そんな話を教えてくれたのは、渋谷にある『Bar 石の華』のオーナーバーテンダー・石垣忍さん。『Bar 石の華』のモスコミュールは、スミノフ・ウォッカにフレッシュジンジャー、フレッシュライム、フレッシュミント、そしてジンジャービアで作ります。そして特徴的なのは銅のマグカップ。カクテルなのにマグカップの理由は?
「諸説ありますが、メーカーであるスミノフとヒューブライン社が、NYでこんなカクテルが流行っている、と全米に広げて流行らせた、という説や、ジンジャービアを売りさばくために、銅のマグカップを使ったなど、様々なストーリーがあるんですよ」(石垣さん)。
奥深い本物の「モスコミュール」の味を感じたい人は『Bar 石の華』へ足を運んでみてください。
●SHOP INFO

店名:Bar 石の華
住:東京都渋谷区渋谷3-6-2 第2矢木ビル B1
TEL:03-5485-8405
営:18:00~翌2:00
休:日曜、祝日