串カツだけじゃない! 「串カツ田中」のサイドメニューのレベルがすごいって知ってた?

「かすうどん」と「肉吸い」は関西人も大満足

串カツ田中の「かすうどん」(640円・税抜)は、大阪の羽曳野で作られた油かすを使用している
串カツ田中の「かすうどん」(640円・税抜)は、大阪の羽曳野で作られた油かすを使用している

 筆者が串カツ田中を知るきっかけになった「かすうどん」は、大阪名物のうどんです。もともとは南河内地域で食べられていたうどんで、だしの中に「油かす」が入っています。

「油かす」とは、牛の小腸を脂が抜けるまでじっくり素揚げしたもので、高タンパク、低脂肪、コラーゲンたっぷりという三拍子が揃った食材です。大阪ではお好み焼きやおでんなどの隠し味に使うこともあるそうで、油かす特有の旨みが出ます。

油かすは噛めば噛むほど旨みが出てくる。関西人には比較的馴染みのある食材
油かすは噛めば噛むほど旨みが出てくる。関西人には比較的馴染みのある食材

 うどんのだしは甘め、麺は柔らかめ。これはいわゆる関西風のうどんなので、関西出身の筆者には懐かしい味に感じます。だしに溶け出した油かすの旨みが絶妙で、思わずスープも飲み干してしまうほど。

関西ではうどんは少し柔らかくして食べることが多く、「おうどん」と呼ぶ人が多い。京都出身の筆者はあまりかすうどんに馴染みがなかったものの、串カツ田中でそのおいしさに目覚めた
関西ではうどんは少し柔らかくして食べることが多く、「おうどん」と呼ぶ人が多い。京都出身の筆者はあまりかすうどんに馴染みがなかったものの、串カツ田中でそのおいしさに目覚めた

 かすうどんと並び、関西人が愛してやまないメニューが「肉吸い」です。肉吸いは、大阪のなんば千日前にある『千とせ』といううどん屋が発祥とされる料理で、関西風のうどんつゆに薄切りの牛肉などが入った汁物料理です。

「肉吸い」(490円)は肉うどんからうどんを抜いたもの。串カツ田中では豆腐が入っている
「肉吸い」(490円)は肉うどんからうどんを抜いたもの。串カツ田中では豆腐が入っている

 だし自体はかすうどんと同じなのですが、こちらは油かすではなく牛肉がたっぷり入っているので、味わいは少し異なります。どちらかといえば、肉吸いのほうが少しあっさりしているかもしれません。

うどんや肉吸いにとろろ昆布が入っているところがやはり関西のテイストを感じる
うどんや肉吸いにとろろ昆布が入っているところがやはり関西のテイストを感じる