東京最大級のデカ盛り6kg超え! 『爆肉丼の店 七色』の「食王盛」に挑んできた

東京最大級のデカ盛り6kg超え! 『爆肉丼の店 七色』の「食王盛」に挑んできた
食楽web

 店のHPやSNSなどで告知は一切していないが、知る人ぞ知るすごい大盛りの店があると聞き、向かったのは中央線の西八王子駅。

 西八王子駅そば、踏切の近くにある、その名も『爆肉丼の店 七色』。名前からして大盛りの香りがプンプンしています。肉が爆? 米が爆? ワクワクしつつ店内へ。

 券売機を見ると、肉増し150円、肉肉増し300円、肉米増し250円など、さまざまな大盛りチョイスがあり、果たしてどれが一番大盛りなのか……、ほかの貼り紙には、並盛300g、肉米増し800g、鉄人盛1,000g、超人盛1,500gの文字が。

 超人盛は通常の肉5倍、米2.5倍。ルールは1人で食べること、そして店内限定です。よっしゃこれだ~、と思いつつ、店内を見回してみると、さらに気になる貼り紙が。

 ありえないボリューム感のイラストとともに見えるのは「大食い挑戦者募集」と書かれた「食王盛」。しかも6kg以上! これがウワサの最終形態大盛りってことですね。気合を込めて、いざ6kgの山に挑戦!

 できるのを待ちつつ厨房を覗いてみると、巨大土鍋にどんどんゴハンを入れていく姿が。この土鍋、おそらく大家族や宴会用サイズ。普通の土鍋より1~2回りでかいサイズです。
 これに山盛り!? 店主がニコニコとよそっていく姿に戦慄が走ります。

「食王盛」6,000円。生卵6個分と、ラーメン丼に入った味噌汁つき
「食王盛」6,000円。生卵6個分と、ラーメン丼に入った味噌汁つき

 いざ卓上に置かれると……デカイ! 本当にデカイ!! 何これ? 冗談でしょ? という大きさ。山盛りのお米の上に、左半分は爆肉丼の肉、右半分に閻魔丼の肉、センターに白身魚とコロッケのフライが2切れずつ。うぉおおおおおお~! なんじゃこりゃ~!

「いやぁ、この前、某有名フードファイターの人が完食したんで、バージョンアップしたんですよ」とにこやかに話す店主の岸正人さん。元々はオリジナル醤油ベースのタレで味付けした爆肉丼の肉が一面に盛られていたそうなんですが、完食者が出たことで、ピリッと辛味がきいた「閻魔丼」の肉との2色盛り、ハーフ&ハーフに。さらにフライを追加して、パワーアップしたとのこと。完食者誕生⇒新たなメニュー登場とは、大喰いのファイティングスピリッツをくすぐるいい話です。

鍋の直径は約33cm(持ち手の部分を除く)。タルタルソースがかかっているのが白身魚のフライ
鍋の直径は約33cm(持ち手の部分を除く)。タルタルソースがかかっているのが白身魚のフライ

 メジャーで測ってみると、鍋の直径は約33cm。相撲部屋のちゃんこ鍋サイズ? 8~10人の宴会サイズ? とにかくデカイ! 家族向けの鍋のサイズより段違いに大きいサイズ。ちょっとした女の子のウエストよりも太いです。この鍋にみっしり、そして山となっている状態です。上からみると米は見えません。どこまでが豚肉でどこからが米? 普通に食べ進めて米にたどり着けるのか?

高さは約22cm。22cmって……つまり、直径33cm、高さ22cmの巨大な楕円体ってこと?
高さは約22cm。22cmって……つまり、直径33cm、高さ22cmの巨大な楕円体ってこと?

 高さを計測すると約22cm。幅33cmに高さ22cmの丼。おそらく東京都内で最大サイズの丼だと思われます。たまたま近くの席に座った、中国人留学生らしき4人組が“何あれっ?” みたいな表情で見つめています。そりゃそうでしょう。これ一人で食べられたら、プロのフードファイターになれるもの。

 ちなみに、食王丼が注文されるのは年一度程度とのこと。某フードファイターが完食する前は、別のアイドル系フードファイターちゃんが挑戦したのですが、完食できなかったそうです。「彼女は、ここに来る前に、別でいっぱい食べてきたみたいだからね~」。なるほど。他で食べてきちゃうと、フードファイターでも完食は難しいんですね。わかります。

重さは器と合計で8.8kg。土鍋の重さは2,057gなので、差し引き約6.7kg。測りじゃダメ。体重計で計測
重さは器と合計で8.8kg。土鍋の重さは2,057gなので、差し引き約6.7kg。測りじゃダメ。体重計で計測

 最後に重さを測ろうとしたところ、持参したスケールは最大5kgまでしか測れない! 急遽、人間用“体重計”で計測。食べ物なのに、よくあるクッキング用スケールでは測れないほどの量です。もう笑うしかありません。

木のスプーンが小さじに見えるほどのビッグサイズ。このスプーンで完食は何時間かかる?
木のスプーンが小さじに見えるほどのビッグサイズ。このスプーンで完食は何時間かかる?

 計量を終え、いよいよ食事開始。まずはスプーンを刺して、ゴハンと肉との一体感を味わいます。左側、爆肉丼の肉のほうは、にんにくやしょうがなどと醤油をベースにしたタレで炒めた、シンプルな味わい。塩気はさほど強くなく、旨みが濃厚。日本と中華の間、という感じの豚肉炒めです。対する右側、閻魔丼の肉は、唐辛子がきいたピリッとした辛旨味。見た目以上に辛味がきいているので、下のゴハンがすすみます。飲み込んだ後からやってくる痺れをゴハンでリセット、という感じでしょうか。

味変アイテム。紅ショウガ、醤油、甘ダレ、酢、フレンチドレッシング、青じそドレッシング、マヨネーズ、七味唐辛子など
味変アイテム。紅ショウガ、醤油、甘ダレ、酢、フレンチドレッシング、青じそドレッシング、マヨネーズ、七味唐辛子など

 もちろん卓上には味変アイテムが。醤油や甘タレは、爆肉丼のほうにかけると旨みが倍増。一味は閻魔丼の刺激がもっと欲しい人に。逆にマヨネーズを少しかけると、閻魔丼の辛味がやわらぎます。酢でサッパリもいいし、お口直しに紅ショウガでスッキリさせるのもおすすめです。

いや……1人じゃ無理。6.7kgなんて。人生最大の大喰い挑戦といっても間違いなし!
いや……1人じゃ無理。6.7kgなんて。人生最大の大喰い挑戦といっても間違いなし!

 さすがにこれ、一人じゃ無理、ということで、助っ人を招集し、なんとか鍋の底を見ることができました。閻魔丼は、最初は刺激的で食が進むのですが、辛さが口の中に蓄積されていくので、後半に行くほど口の中全部が痺れて、大変なことになっていきます。水を飲みたい、でも飲んだら胃が破裂する……! そこで生卵をかけてまろやかにして流し込む。生卵、6個あっても全然足りない! と思えるほどです。これなら次のフードファイターが挑戦しに来ても、苦戦を強いられることでしょう。

 ちなみにこの食王盛り、チャレンジも可能で、制限時間90分でかっこむこともできますが、団体客の注文も可能。ただ、並盛が300gなので通常の20人前超! 大喰い8人ぐらいで行かないと……ですね。

 公式には、ゴハン4kg、肉2kgの「食王盛」。ゴハンを炊く都合上、前日までに要予約です。店主に攻略法を聞いたところ「ないです。ただ食べるしかないですね」。神に選ばれし胃袋を持つ人、または、全員で6kgの丼を食べきれる人数を集めた人以外は、気軽に挑戦しようと思っちゃいけない、キング・オブ・テラ盛り丼でした。

(撮影◎島本絵梨佳 取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

爆肉丼の店 七色 外観

店名:爆肉丼の店 七色

住:東京都八王子市千人町2-1-1 フレックス西八王子 1F
TEL:042-668-1788
営:11:30~15:00、18:00~23:00(LO)
休:不定